枢機卿のお部屋

WIXOSSのことを中心にあれやこれやと。

オリオン(の南にある星座)をなぞる

 どうも皆さんお久しぶりです。本記事を執筆している最中BS12で放送中の「さよなら銀河鉄道999」を流し見しているんですが、さっきからNHK「鉄オタ選手権」版のメーテルが脳裏を過ぎるので助けてほしいカーディナルです。
 ところでこの作品こんなに重い作品だったんですね…しらそん。


 今回紹介するデッキはチームを維持した「DJ.LOVIT 3rdVerse-ALT」センターのデッキとなります。
 本当はセレモニーにあと1~2度程投入し、胸を張れる結果を残したら…と思っていたのですが、現状LOVITデッキのレシピや優勝報告が少なく、また存外に需要が高い感触があったため、記事にすることとしました。
 正直に言ってこのデッキがセレモニーを勝ち進めるかは保証できませんが、それでもある程度の性能を有するデッキであることは自信をもって言いたいと思います。
 それではデッキ紹介にしばしお付き合いください。


1.コンセプト

 チームを維持した理由は「チーム維持で1デッキ、ドリームチームで1デッキは保有しておきたい」という個人的なものなのでその辺りは省略しますが、構築のコンセプトはズバリ「センタールリグを基準とした『受動的』ランデスです。


 「ALT」の特徴として、自分ターン終了時に相手エナ枚数が3枚以上であれば1ランデスが発生するという自動能力が挙げられます。
 はっきり言ってこの自動能力、発動するタイミングとしては遅いです。何せ自分の行動が全て終了するタイミングで発動するのですから。
 これでは相手のアシストルリグをグロウさせない、防御札を切らせないということが出来ません。


 ですがこの能力を別の視点から見てみるとどうでしょうか。
 「自分ターン終了時にランデスが入る」ということは、言い換えるなら「相手は通常より1エナ少ない状態で各フェイズを進めなければいけない」ということになるのではないでしょうか。
 つまりこの能力は自分のアタックを通しやすくするための『能動的』ランデスではなく、中長期戦を仕掛けることで相手を徐々に締め上げていく『受動的』ランデスである、と私は捉えました。


 最初こそこの「ALT」をどう調理すればいいのかと頭を抱えましたが、この考えに至った後のデッキ構築は早いものでした。
 ルリグのランデススピードに歩調を合わせてくれて、更にランデス性能を引き上げてくれるパーツを見繕い、バランスを考慮した上で投入するだけの簡単なお仕事です。


 というわけで完成したものがこちらとなります。

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図1:ルリグデッキ
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図2:メインデッキ

2.特筆パーツ紹介(ルリグデッキ)

【DJ.LOVIT 3rdVerse-ALT】

 全てはここから始まった。本当はおやすみルリグが来たこともありUR遊月狙いでちまちま購入し続けた6弾パックでしたが、まさか赤ルリグ違いの彼女が来るとは…。


 それはさておき、「コンセプト」で触れたランデス能力の他にも能力があり、ゲーム中1回だけですが赤シグニ1体にダブルクラッシュを付与できます。
 相手に防御札を吐かせるブラフとして使用した場合、ダメージレースに競り勝てなくなる試合が何度かあったので、基本的には後述の「アレキサンドライト」とセットで使うなどしてダブルクラッシュを確実に叩き込む用途で使いたいところです。


【LION-BUILD UP】

 DIGは今更言うまでもないので解説は省略します。
 BUID UPは「低コストの1面止め」「高コストの複数面止め」というアシストルリグのハイローミックス思想に基づくなら、このデッキでは前者に位置付けています。
 基本的に2ターン目に使用しますが、トラッシュ送りの出能力は使いません。使うのはレベル2以下止めのほうと、デッキトップ5枚中2枚を回収するほうの2つです。
 これで「PUNCHLINE」のためのデッキ圧縮やサーバント・次ターン必要なパーツ引き込みを同時に行います。
 ですのでこのデッキ、2ターン目終了までに白エナを2枚構えるのが優先事項となります。


【WOLF-REVERB】

 LASERに関しても今更感が強いので省略します。
 「BUID UP」でも触れたハイローミックス思想でいうところの、ハイ側に相当する防御札です。
 ここは0コストでグロウでき、盤面の強化とシグニ1体バニッシュを両立できる「WOLF-MIRAGE」と迷った箇所なのですが、「MIRAGE」だとピース等で盤面を更地にしてから殴りかかるデッキに対して無力すぎたため、腐りにくさを優先してこちらを採用しました。


【ENDLESS-PUNCHLINE】

 Card Jockeyを維持するからには採用しないわけにはいきません。ですがこのデッキはLIONセンターと比較してデッキ圧縮性能が大きく劣ります。
 圧縮性能を高める方向に舵を切ることも考えましたが、今回は当たらないこともあると割り切るほうを選択しました。
 そして見出した新たな採用目的が「あくまでブラフとして撃ち、相手に防御札を吐かせること」です。
 相手がブラフに乗ってきても乗ってこなくてもこちらとしてはオイシイ展開が待っています。


 ちなみに一番怖いのは相手がブラフに乗ってこず、3連パンが失敗し1パンのみとなり、それもサーバントでガードされる展開です。


【burning curiosity】

 この枠は自由枠ではあるのですが、このデッキの基本形が決まって以降のフリーを含めた各試合で、このデッキには特に終盤におけるシグニでの点要求の乏しさという欠点があることに気づきました。
 その時は「永劫の影響」採用でカバーしようとしていたのですが、メインデッキ側のカードであるが故の撃ちたい時に撃てない不確実性が問題となったため、確実性のあるこちらを採用しました。


3.特筆パーツ紹介(メインデッキ LB無)

【紅魔 タウィル//メモリア】×4

 「受動的ランデス」の1枚。
 最初は2~3枚採用で試していたのですが、半端なタイミングで手札に来ることが多かったので4枚採用に変更しました。


楽天の共鳴】×4

 スペルであるが故に「PUNCHLINE」と相性が非常に良く、0コストで撃てるのでエナの節約になり、アシストルリグによる面空けが無いこのデッキでも後攻1ターン目に2面要求ができ、似たような能力の「ヘラ」と異なり自動能力使用時にエナも掛からない…と、まさにこのデッキで使うために生まれてきたようなカードです。
 初手に1枚は欲しいので4枚。


4.特筆パーツ紹介(メインデッキ LB有)

【幻竜 クエレペ】×3
【幻竜 遊月//メモリア】×2

 最初は遊月4枚だったのですが、ディーセレで4枚採用してまで遊月の能力を使うのか?という疑問と、それでもLBの増強は必須であるという考えの2つを考慮した結果、このバランスとなりました。


【コードハート リメンバ//メモリア】×4

 新弾環境でも活躍すると予想する「受動的ランデス」の1枚。
 「ALT」との噛み合わせ、デッキコンセプトとの噛み合わせが良すぎてワタクシ泣きそうでございます。
 3ターン目以降は常に1体場に立てて…失礼、場に寝かせておきたいので4枚採用以外考えられません。


【コードラビリンス アト//メモリア】×4

 正直この枠はレベル3でLB持ちの緑シグニという条件を満たすものであれば「アト//メモリア」でなくても良かったのですが、「ニュートン」や「アミノサン」では他カードとのシナジーが薄く採用する意味がないと考え、それならばとデッキ圧縮の一助になる上に場持ちもよく防御性能のかさ増しにも繋がるこちらを採用しました。


【羅輝石 アレキサンドライト】×1

 「ALT」のゲーム1能力や「ノブナガ」「マルス」とのシナジーがあり、一発逆転を狙えるので1枚だけですが採用。
 (2枚採用していた時期もあったのですが、ダブクラもアサシンもコピーできずただのバニラに終わる状況も何度かあったため1枚のみに。)


5.不採用カード

【紅将 ナベノツナ】
【紅魔 ヘラ】

 3ターン目以降で目指す盤面が赤一色ではないため。


【羅婚石 ダイヤブライド】

 上記理由に加えて、枠と物理的なカードが捻出できないため。


【コードハート Pロマピ】

 デッキコンセプトと合わない(どちらかといえば「ALT」のアタック時に機能する「能動的」ランデスに分類できる)ため。


【コードハート Pンライト】

 デッキコンセプトとは合致するが、「Pンライト」を守ってどうこうすることがこのデッキの目的ではないため。


【永劫の影響】

 撃ちたいタイミングで手札にあるとは限らないため。


6.最後に

 いかがでしたでしょうか。
 私はこのデッキを通して、WIXOSSにおけるデッキ構築の初心に立ち返ることができました。
 デッキ構築でお悩みの方は、ぜひ自分のセンタールリグと正面から向き合い、その性能を最大限引き出すにはどうするかという観点から構築を考えてみてはいかがでしょうか。


 次回は久々にオールスターの花代さんのデッキ紹介を予定しております。お楽しみに!

タマしいのルフラン

メぇぇぇ~~リぃぃぃぃクリっスマぁぁぁーーースぅ!!
ひゃぁーーはっはっはっはっはぁーーーっ

え、クリスマス終わった?



 皆様、お久しぶりで御座います。カーディナルです。
 今年も残すところあと僅か、皆様はどのように過ごされる予定でしょうか。私は仕事納めの後に実家に帰省し、そのまま年明けまで過ごす予定です。
 去年はコロナ禍の影響で帰省が叶わなかったので、実に2年ぶりの帰郷となります。出発までに年末年始特番の録画容量を開けなければとか、やらなければいけないことが色々と山積していますが、まあそこは急いで消化していきたいなと。

 さて今回は、去る12月12日に参加したセレモニーで使用したデッキの紹介兼結果報告のお話となります。しばしお付き合いください。


1.最初に

 まず、以下のレシピは2021年12月12日に、埼玉県は春日部の「トレカショップKCC」様にて開催されたウィクロスセレモニー(レギュレーション:ディーヴァセレクション)にて使用したデッキとなります。

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図1:デッキレシピ

 ここに至るまでは紆余曲折がありました。白単で組んでみたり白白緑で回してみたり…。ですがどうにも戦績がよろしくありません。
何故かを考えてみたところ、以下のようなことに気づきました。



【白単タマ】

  • 「コードメイズ ルヴダビ」等の白シグニによって確かに容易には踏み越えられない高パワーの壁が立つが、逆に踏まれにくいことが災いしエナが貯まりづらい
  • ただでさえエナが貯まりづらいところに、ルリグデッキ側のカードが常に最低2エナ以上のエナを要求してくる為、「レベル3タマの自動能力」「アシストルリグのグロウ」「ピース使用」の三者択一を迫られることが非常に多い

【白白緑タマ(バン=ダカーポ採用)】

  • 白単よりは動きやすくなったが、それでもまだエナが足りない
  • 「バン=ダカーポ」の下段効果に必要な緑エナが捻出できない場合が時折起きうる


 そんな感じで悩む中、セレモニーに向けての練習でとある方と対戦したのですが、まずそこで白青緑タマという可能性に出逢いました。
 そして次に12月初旬のセレモニーで、イラストレーターのアカバネ先生が使用し見事大会を征した所謂「悪魔ノヴァ」デッキにも出逢いました。
 この2つのデッキから着想を得て、現在のデッキが完成することとなりました。

 ちなみに何故悪魔ノヴァがヒントになったかというと、優勝報告のレシピを見て「白単タマとノヴァには「盤面を堅くしてルリグ連パンで攻める」という共通点がある」「序盤の打点は「バン=クレッシェンド」からの「幻水 キュウセン」でもぎ取りに行くという方式が白白緑タマでも採用できる」ということに気づいたためです。


 さて次は目ぼしいところ限定となりますが、採用カードの解説に行ってみましょう。



2.デッキレシピ・採用カード解説

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図2:トレカショップKCC様( @KCC2019615 )2021/12/12 16:50のツイートより

【ピーピング・フューチャー】
 セレモニーに向けての練習試合で当たった方が採用していたため、僭越ながら真似させていただきました。
 このデッキ、LB含めてシグニの除去はバウンス、トラッシュ送り、アタック不可のいずれかとなっており、基本的に相手に与えるエナは必要最小限になるよう作っています。ですがそれでも相手にエナを与えてしまうことは避けられないため、そこを削るための疑似ランデスを見込んでの採用となります。
 また、相手がエナの支払いを渋ればルリグはダウンしたままとなり、結果的にはルリグアタックを1回無効化する、つまり1点防御を成し遂げたと考えることも出来ます。
 無論ピーピングハンデス効果も強力です。相手の抱えるサーバントを引っこ抜ければしめたものです。



【聖魔 サキュ】×4
 アタックフェイズ開始時に自身を破棄することで、相手シグニ1体に「アタックできない」効果を付与することが出来ます。
 主に2ターン目、中央に立てた上で「バン=ソロ」にグロウするという使い方をします。その動きを確実に行うための4枚採用です。
 この使い方についてはネットショップ「遊々亭」様の攻略Blogにて詳しく解説されていますので省略しますが、対戦していただいた皆々様から「非常にウザい」と好評でした。
 また、今回参加したセレモニーでは相手の「聖天姫 アークゲイン」をサキュ効果でアップ状態のままにし、たまたま捲れたアップ状態シグニ除去のLBで退かすというミラクルを起こすことにも成功しています。サキュにはこういう使い方もあるんだ!!



【幻水 キュウセン】×4
 最序盤のみ活躍するアタッカーとして4枚採用しています。
主な使い方は以下の通り。

  1. 手札から緑エナになるもの(「コードメイズ ガイセンモ」辺りが望ましい)をエナチャージする
  2. 「バン=クレッシェンド」で2エナチャージする
  3. キュウセンを場に出しアタックに入る(この時キュウセンは最後にアタックすること)

 この動きの強い点は、最初のシグニアタックで防御系LBを踏んだ場合でもバン=クレッシェンド効果でエナチャージした2エナが残る点にあります。
 もしバン=クレッシェンドの部分が除去効果のレベル1アシストルリグだった場合、初撃で防御系LBを踏んでしまったらターンプレイヤー側が得られるものは何もありません。アシストグロウした意味とはいったい…となってしまいます。
 ですがこの動きであれば、もし防御系LBを踏んでしまってもバン効果によって得た2エナは残るので、どう転んでも「キュウセンによる1点ダメージ」「2エナ」が得られるオイシイ結果となります。



【大装 ロンゴミニアド】×1
 ここは保険ですが、エナが不足気味な状況でルリグ連パンを行うため、つまりタマの連パン効果の代替として1枚だけ採用しています。場のシグニが全員白でないと使用できないので、そこは気をつけましょう。



3.セレモニーの戦績

 次はこのデッキで臨んだセレモニーについてです。

 スイスドロー6戦のみで結果を決める形式のセレモニーでしたが、戦績は以下の通り。

1回戦:うちゅうのはじまり(新タマゴセンター) 先攻〇
2回戦:白白青タマ(アキノ、タマゴ) 先攻〇
3回戦:DXM(エクスセンター) 先攻×
4回戦:悪魔ノヴァ 後攻○
5回戦:白単タマ(LION、アキノ) 後攻○
6回戦:白単新アキノ(LION、アンジュ) 後攻○

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図3:最終順位

 というわけで最終順位はこれまでの自己ベストだった4位を塗り替え、初の準優勝という結果になりました。
 ですがこの結果は決して自分の実力だけで成し遂げたとは思っていません。ご覧の通り所謂「原子デウス」との対戦を回避できたことは非常に大きいですし、ライフに埋まるLBが強めで大会を通して運に恵まれたというのもあります。
 運も実力のうちとはいいますが、今度は自分の実力だけで掴んだ勝利だと胸を張って言えるよう頑張りたいと思います。



 いかがでしたでしょうか。
 このデッキもそろそろ7弾環境に対応させなければと考えてはいるのですが、実はまだその案が浮かんでいません。ゆきめメモリア、またはママメモリアを入れてみたい欲はあるのですが…。
 っていうかルリくるで遊月が来たので、過去最速で0から組んだ遊月デッキのほうも7弾に対応させなくてはなあと思っています。

 それでは今回はこの辺で。皆様良いお年を!

Force of Stone(石の力)

 皆様どうもお久しぶりです。大人のやることに疑いを持ってもいいじゃないと思うカーディナルです。

 (執筆時点で)昨日7/3(土)はウィクロスセレモニーに発売記念大会に…と、久々にウィクロス三昧の一日となりました。今回は久々のオールスターデッキの記事として、上記ウィクロスセレモニーにて使用したデッキについての解説記事となります。しばしお付き合いください。

1.最初に

 本題に入る前に、まずは今回参加のセレモニーについて。
 今回参加したのは「イエローサブマリン マジッカーズハイパーアリーナ」様で開催されたオールスター戦のセレモニーとなります。
 それ以前に私が参加した直近のセレモニーは昨年11月のキーセレ戦で、オール戦ともなるとおそらく1年以上は参加していない可能性があります。
 そんなブランクまみれの中での参加でしたが、目立つプレミ、負けに直結するようなプレミは無かったと自負しております。戦績は以下の通り。(括弧内は簡単ですが勝敗理由)


1回戦:清心ユキ 先攻○(マラカイトの暴力で押し切る)
2回戦:タウィルフェム 後攻△(正確には時間切れにより両者敗北)
3回戦:不敗遊月 先攻○(割裂を絡めてエナを全部吐かせ5に乗せずに撃破)
4回戦:悲劇グズ子 後攻○(銃声で〆)
5回戦:応援グズ子 後攻×(ダイレクト3パンの回避が不可能と判明した為投了)




2.デッキレシピ

 各試合を詳しく解説すると話が脱線してしまうのでこれくらいにして、ここからは本題のデッキ解説です。
 今回のレシピはこんな感じです。

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図1:今回のデッキレシピ

3.デッキ解説(ルリグデッキ)

【花代】
【花代・壱焼】
【剛炎 花代・爾】
【凰雅炎 花代・参】
【炎・花代・肆】
【輝・花代・伍】

 この辺は正直説明不要かと思いますが、敢えて説明するなら『剛炎 花代・爾』でしょうか。
 これは単純にこのデッキにおけるレベル2の枚数が4枚と少な目で、レベル2が2体並ぶことが余程運が悪くなければ起こり得ないことと、レベル1のパワーラインを上げて場持ちを少しでも良くするための2つの理由があります。

【劫末の唄鍵 ワールド・エンド】
 リソース稼ぎの大黒柱。宝石と鉱石の両方を採用する必要のあるこのデッキとは極めて相性が良いです。

【炎のタマ】
 説明不要。赤ルリグと当たった時は十中八九コレが入っていると思いましょう。

【ビカム・ユー】
 本当は入れたくないのですが、レベル5でようやく本領発揮するデッキなので、少しでも早く5に上ることがトータルで見てプラスになると考えての採用になります。

イレイザー・スマッシュ】
 今回の隠し玉。元々ここはルリグのアタックトリガー(『エニグマ・オーラ』や『祝輪の巫女 タマヨリヒメ』等)に対抗する為『アイスフレイム・シュート』を採用していたのですが、一月ほど前に不敗遊月のランデス+ガード不可に蹂躙された為、それらを包括的に対策できるカードの必要性に迫られました。様々なカードを検討した結果、白羽の矢を立てたのがコレとなります。
 『ワールド・エンド』で全てのコインを即座に使い切ることも早々ないので、アンコール使用も十分視野です。
 また、『応援の駄姫 グズ子』のダイレクトのような、ルール干渉の効果にこそ太刀打ちできませんが、そういったレアケース以外ではまず腐ることのないアーツです。もし仮に腐りそうな時は『ワールド・エンド』の餌にしてしまいましょう。

 それと、これは余談ですが『繚乱する花束 アルフォウVSハイティ」を貼っている相手に対して使う時は絶対に撃ち切らず、ルリグデッキに抱えるようにしてください。勝手に使われて『輝・花代・伍』によりシグニに付与されているバニッシュ耐性、ダブルクラッシュが消されてしまいます。


4.メインデッキ(非LB枠)

【羅石 ルオライト…3】
 基本的には鉱石の数合わせですが、条件があるとはいえ自前でアサシンを持つことができるので、レベル5の時にアサシンの弾やアサシン要員が確保できない場合に重宝します。

【羅石 トサンゴ…4】
 場に出るだけで手札かエナ、どちらかのリソース確保を9割9分約束してくれる序盤の要。今回のユキ戦で効果消しの憂き目にあいましたが、それはまあレアケースということで。

【羅石 ブロンズ…3】
 このブロンズは元々、上でも触れました『アイスフレイム・シュート』用の青エナを確保するために採用していました。パワー5000と場持ちがいいのと、相手へのブラフ効果を期待してそのままにしていたのですが、逆に言えばそれ以外の効果は無いと断言できるので、ここは変えてもいい…というか変えるべき枠です。

【羅石 ニジメノウ…1】
 姉とセットで場に出るとトラッシュのスペルを回収できます。
 調整も兼ねて参加した大会前日のショップ大会ではこの効果を利用して、友人のエルドラに対して2発銃声をぶっ放してやりました。(トドメ目的ではなくライフ調整目的)
 2回『シュレデ』がめくれました。

【羅石 スピネル…1】
 山の枚数を回復したり逆に削ったり…と山操作を担ってくれる唯一の宝石シグニです。リフレッシュが目前となった時に手札に確保しておきたい1枚です。

【羅星 リンゼ…2】
 先述の『イレイザー・スマッシュ』のエナ用という用途、『ビカム・ユー』を使った後に相手に『ビカム・ユー』を使われる、所謂「ビカム返し」を防ぐ用途、そして手札入替にトラッシュ肥やしと、このデッキにおいて活躍の機会は多いです。

【烈情の割裂…1】
 あくまで保険としての採用ですが、意外と撃つ機会は多かった印象です。特に『炎タマ』を構えているような相手に対しては、躊躇わず撃って炎タマ使用からのエナ枯渇を誘いましょう。

【サーバント O2…4】
【サーバント D2…1】
 個人的にはサーバントは5枚あったほうが、適度に手札に抱えられてガードが捗ると思います。レベル5まで上る長丁場のデッキでもありますからね。



5.メインデッキ(LB枠)

【羅石 スイカリン…1】
 自由枠兼鉱石の数合わせ。色々と思うところがあっての採用だったのですが、正直他のカードやサーバントに枠を譲ってもよかったかなと思います。

【羅石 イリスアゲート…1】
 妹と一緒に場に出ることが彼女の仕事です。稀にですがバニッシュ効果も使います。

【羅石 イモイシ…4】
このデッキのエンジンその1。有ると無いとではデッキの回転具合が大違いですし、鉱石なので減らす理由がありません。

【羅輝石 マラカイト…4】
 このデッキの矛であり盾。キーだとかピースだとか、どんなにカード種類が増えようとそれが彼女の障害になることはありません。
 5回戦で対戦した方にも言ったことではあるのですが、彼女を4枚積まない宝石鉱石軸ははっきり言って「嘘」です。天使軸タマでゲイン非採用ってくらいあり得ないことです。

【羅輝石 キンシャチ…3】
 このデッキのエンジンその2。イモイシと合わせてグルングルンデッキを回して状況を立て直したことは数知れずです。

【羅輝石 フォスフィラ…3】
 このデッキのエンジンその3。とりあえずイモイシとマラカイトを回収しておけば大抵何とかなります。欲を言えばアタックトリガーが任意ならとも思いますが、それは流石に我儘ですね。

【羅輝石 ダイヤブライド…2】
 無敵のマラカイト女史といえども対応しづらい状況というのはまま発生します。そこを何とかしてくれるのがダイヤ姐さんです。
 マラカイトのような耐性は持ち合わせていないので比較的対処されやすいのがネックですが、そこは相手に防御札を必要以上に吐かせたと思いましょう。

【サーバンド∞…1】
 これまでの私のデッキでは、相手のリソースに干渉する手段が皆無だったので、例えば『羅原姫 Zr』や『永らえし者 タウィル=フィーラ』のような、リソースを参照・操作して動くカードに対してされるがままという欠点がありました。それに対しての回答が鯖∞です。
 例えば先程の例なら出効果で「トラッシュ」と言っておけば、『Zr』は場に出るどころか山の回復すら出来ず、『フィーラ』に至っては起動効果を2つとも封じられることとなります。

【西部の銃声…1】
 このデッキ、たまに手札事情、盤面事情の関係で「あともう1手なのにシグニで詰められない」状況が起こり得ます。
 そんな時はコレです。ライフを削る『サンスト』はイモイシ等との兼ね合いから今回は非採用なので、基本的にはライフ0でしぶとく粘る相手がターゲットです。
 たまにライフを削る目的でも使いますが、それは余程エナに余裕のある時だけですね。


6.最後に

 いかがでしたでしょうか。
 今回のセレモニーで私と同型のデッキがベスト4まで行ったようです。『キンシャチ』が入っていない分確実にリソースを稼げるか少し怪しいのでは、というのが私の素直な感想ですが、いずれにせよ伍まで行く型のデッキでもそこまで行くことが可能ということを証明していただけただけで大変ありがたいと感じております。
 これを機に少しでも世間の評価が向上して、「銃声ぶっ放して特殊勝利するルリグ」のような偏見、汚名が雪がれることを切に願います。

 それでは今回はこの辺で。

赤いうさぎと緑のおおかみ(白い猫も!)

 皆様こんにちは。「ウマ娘」でAランクがなかなか育成できないカーディナルです。
 先日スペシャルウィークでようやくレジェンドまで行けたんですが、評価自体はB+止まりで何ともいえない微妙な気持ちになりました。きっと「もののけ姫」でシシ神様に傷を癒してもらったが、タタリ神の呪いは解呪してもらえなかった時のアシタカも同じ気持ちだったことでしょう。…いやこれはむしろエレンに懺悔していた時のライナーの気持ちか?



 さて今回は、遅ればせながら去る4/24に行われましたホヴィクロスパーティー8で使用したデッキの紹介となります。


 …その前に、おさらいとしてルリグデッキのことを加味しない、メインデッキのみを見た場合の地獣軸デッキについて振り返ってみましょう。

1.これまでの地獣達は(おさらい)

【地獣軸の強み】
①シグニによるリソース(エナ)確保性能に優れる
②シグニによる点要求性能に優れる
③パワー上昇により発動するアタックトリガーを持つシグニが多い

【地獣軸の弱み】
①シグニ同士のシナジーにより効果を発揮するカードが多い都合上、ハンデスに対して弱い
②相手シグニを対象に取るシグニが主力なので、シャドウ持ちのシグニに大して弱い
③アタックトリガーの使用に2~3エナを要求するシグニが大半のため、常に大量のエナを抱える必要がある


 地獣軸自体は第2弾「CHANGING DIVA」の頃には既に原型が存在していたのですが、その頃の地獣軸は特にエナ周りの問題をクリアすることが出来ず、かなり不安定な動きを強いられていました。
 相手がこちらのシグニを全て殴り飛ばし、エナに換えてくれるデッキならば何とかエナの収支が合うといった状態です。
 私も第2弾発売当初はLOVITセンターの地獣軸を組んでいましたが、結局LIONセンターの時と同様にPロマピをメインとした型に戻してしまいました。


2.獣の王者、現る

 それから1ヶ月後、地獣軸に救世主が現れることとなります。
 そう、WOLFです。

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出典:WIXOSS-ウィクロス-タカラトミー公式

 一見すると地味に見えるカードテキストですが、地獣軸のエナ問題を解決する分にはこれ以上ない効果でした。


 まず出現時のシグニ全体のパワー+5000。これはパワー上昇をトリガーとする各種地獣の性能を1ターンの間だけですが無条件に引き出してくれます。
 地獣のみで全体パワー+5000を実現しようとすると、(リムーブ権行使を抜きに考えても)手札が何枚あっても足りません。
 それ故に、本効果は地獣軸における手札消費を最小限に抑えてくれる効果だと思います。


 次にダウン起動。シンプルな2エナチャージですがこれが非常にありがたい。
これがあれば「幻獣神 オサギツネ」は勿論、「幻獣神 サーベルタイガー」のアタックトリガー条件すらも1発で満たしてくれます。※
 ただしこれを行うと、当然ながらルリグアタックの機会を1回分捨てることになります。ということはその分相手にサーバントを抱え込まれ、後の「ENDLESS PUNCHLINE」による最大3回アタックを全て防がれる事にも繋がりかねないので、注意が必要です。
※厳密にはサーベルタイガーのバニッシュ効果を発動させるにはもう1エナチャージ必要ですが、それは自前の効果で補ってくれます。


 最後にゲーム1効果。レベル2のアシストルリグをダウンさせると自身が起きるというもので、上記ダウン起動と合わせれば1ターン中に最大6エナチャージができます。
 私は最初これを見て「『DJ.LOVIT-RE-EDIT』と合わせて使うにしても4エナ足りないし、どうするんだこれ」と思いましたが、実際に使ってみると様々な応用が利く可能性の幅の広い効果だと思い知らされました。具体例としてはこのような感じになります。

  • ダウン起動2エナチャージをした後に本効果でアップさせ、そのまま殴りに行く(PUNCHLINE使用の下準備として、相手が抱えるサーバントを1枚でも吐かせる為に用いる)
  • 「グッド・ディグ」や「聖天 ハニエル」等でデッキをある程度圧縮した後、仕上げとしてデッキの上6枚を削り取る


 特に後者の動きはよくやります。PUNCHLINEの3回アタック成功率はおそらく9割は行っているのではないでしょうか。ちゃんと計測したことはありませんが。




3.STANDUP DIVA時代の獣達

 というわけで、センターをWOLFとした地獣デッキが以下になります。

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図1:ルリグデッキ
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図2:メインデッキ(非LB)
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図3:メインデッキ(LB)

 地獣シグニについては解説も今更感がありますので、今回は新規投入した地獣「以外」のカードを解説したいと思います。


【ゼノ・クラスタ
 このデッキ最大の脅威であるハンデスに対抗する為の1枚です。
 先述のように、このデッキは地獣同士のシナジーがあって初めて機能するシグニが多いので、全ハンデスを食らおうものなら十中八九機能不全に陥ります。
 デッキトップ2枚で解決など余程運が良くなければ出来ません。デッキトップでの解決を神に祈るくらいなら人の手で解決を目指しましょう。
 ということで私としてはピース「G-G-G」よりも優先度が高いと考えています。


【幻水 キュウセン】
 水獣シグニであり地獣とのシナジーはありませんが、WOLFとの各種シナジーがあることから採用しました。
 4枚採用している方が多いのですが、1~2ターン目からアタックトリガーを使用するには2エナは重いことから4枚採用は多すぎ、しかし後半に活躍が見込めることから2枚採用は少なすぎと考え、間を取って3枚としました。


【羅植 チュリン】
 本来であればここは地獣シナジーを重視し「幻獣 ムスザク」にすべきところなのですが、ムスザク採用ですとアタックトリガーであるが故の相手妨害による不確実性があるため、出せば確実にエナチャージが出来るチュリンを採用しました。


【聖天 ハニエル
 言わずもがなの圧縮天使。ちなみに非LB枠に類似効果をもつ「羅星 キルキヌス」がいるので、どうしてもLB枠を空けたい場合はキルキヌスと相談してみるといいかもしれません。


【奏創】
 手札から撃つことはほぼありません。基本的にLB狙いの採用ですのでライフに埋まることをお祈りしつつ、手札に来たら容赦なくエナチャージするなりハンデスの避雷針にするなりしましょう。
 ちなみに一見すると枠を無駄にしているように見えますが、パワーもレベルもシグニの状態も参照せずエナも消費しない完全無条件の1体除去というのは、何らかの制約が付いた除去LB持ちを採用することが多いCard Jockeyにおいては非常に助かります。
 少なくとも「轟音の炎球」のLBよりは信頼できるかと思います。


 いかがでしたでしょうか。
 このデッキの成績は11人中オポーネント差の4位という結果でしたが、この形に改修する前となるこちらのデッキは、4/10開催のLGP柏大会で3位という結果を収めることができました。

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図4:4/10 LGP柏大会時のデッキ

 話が若干逸れますが、これまでJockeyひとすじでLION、LOVITと握ってきた私ですが、正直に言って今までの中で一番手に馴染みました。PUNCHLINEの安定率も素晴らしいです。
 拡張性もそれなりに有りますし、地獣軸デッキのポテンシャルは底知れません。今後とも研究を重ねていきたいと思います。

 それでは今回はこの辺で。

ディーヴァの奴らはプチョヘンザ

 セレクターが、ディーヴァセレクション第2弾「CHANGING DIVA」を入手するようになって、既に5日(執筆当時)が過ぎていた…
 新たにセンターの座を射止めた4人のルリグは、セレクターの第二の選択肢となり、人々は彼女らでデッキを作り、使用し、そして改造していった…


 というわけで皆様お久しぶりです。カーディナルです。
 冒頭でのナレーションの通り、去る2月27日にディーヴァセレクション第2弾「CHANGING DIVA」が発売となりました。皆様もう購入されましたでしょうか?
 私は今の時点で計5箱購入しました。生憎とDiRは出ませんでしたが、どういうわけか「羅輝石 ロイヤルブルー」が4枚出ました。
 宝石・鉱石軸の花代さんを使う私としては非常にありがたい…と言いたいところなのですが、生憎とこれまで世に出た宝石・鉱石はいずれも凍結「される」ことはあっても凍結「する」こととは無縁の子ばかり…少々頭を抱えております。
 どないせえっちゅうねん…!



 さて今回は、つい昨日(執筆当時)より開催されております「WIXOSS デッキ投稿キャンペーン」に投稿しましたDJ.LOVITデッキについての解説となります。
しばしお付き合いください。



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図1:ルリグデッキ。この配置、我ながら気に入ってます。
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図2:メインデッキ。スペースの都合でLB枠と非LB枠が完全に分けられていません。


 現状LOVITデッキは大きく分けて「Pロマピ採用型」「ホウオーザ採用型」「ダッキ採用型」「地獣軸型」4つに分けられるかと思います。
 私も最初は「Pロマピ型」「ホウオーザ型」の中間のようなデッキを作っていたのですが、Pロマピの出効果が飾りになってしまうことと、ホウオーザの存在意義がどうにも疑わしいこと、シグニによる面空け・点要求ができないことがどうにも看過できなくなっていました。
 そんな折に強豪プレイヤーのウルズ氏が自身のブログにて地獣軸型のデッキを紹介されていたのを拝見し、それを参考に私なりの改造を加えつつ、カードラボ様主催の対戦イベントにて3戦ほど実戦投入してみました。
uruzu07.hatenablog.com


 以下はその際に感じた所感です。


1.地獣軸LOVITデッキ所感

① 1体で仕事(特に点要求)をする主力シグニがいない
 LIONデッキであれば盤面に立っているだけで相手のエナとガード行為に負荷を掛ける「コードハート Pロマピ」がいました。
 しかし地獣は、バッファロー然りフェネック然りオサギツネ然り、他カードとのコンボを前提とするシグニばかりです。
 コンボを前提とするということは、上手くコンボパーツが揃わないとデッキの動きが鈍り最悪デッキ自体が機能不全に陥る…つまり手札破壊、ハンデスに弱いことを意味します。



② デッキ圧縮、手札補充が不得意
 LIONデッキならばグロウやスペル使用で白エナを多大に消費するため、「聖天 ハニエル」「グッド・ディグ」を何の迷いもなく採用することが出来ました。また「MC.LION-3rdVerse」の出現時効果により手札補充も可能なため、ハンデスをくらってもある程度立て直すことが可能でした。
 ですがLOVITは赤エナを必要とするルリグであるため、白いカードが入れづらいという難点を抱えています。そして上記のようなハンデスに対するリカバリー手段も持ち合わせていないため、ハンデスをくらった際の立て直しが非常に難しいのです。
 一応立て直しが出来ないこともないですが、ドローフェイズで「グッド・ディグ」を引くことができればもしかしたら…というレベルです。



③ 1ターン中に出来るランデスは3エナ分が最大
 「DJ.LOVIT-3rdVerse」の起動効果2つを組み合わせても、1ターンにランデス可能なエナの数量は3エナが最大です。
 「羅星姫 ホウオーザ」を絡めてもそれは変わりません。(LOVIT効果でLIONをダウンさせるかホウオーザでダウンさせるかの違いでしかない)
 そして3エナ焼いたところで、相手が7エナも8エナも貯めていたらまさに焼け石に水です。「焼いた意味は?」となってしまいます。



④ アシストルリグによる点要求ができない
 LOVITをセンターに据えた都合上、LIONデッキにおいて点要求の中核を成していた「DJ.LOVIT-MIX」が採用不可となりました。
 またアシストLION、アシストWOLFもLOVIT MIXのような点要求に繋がる性能を持ち合わせていません。それ故、LOVITデッキでは点要求をメインデッキのカード主体で行わなければならなくなりました。
 またこれは、MIX採用時の「手札事情が悪くても、適当なシグニ3体さえ並べられればMIX効果により優秀なアタッカーに化ける」、転じて手札負荷の軽減という、目に見えない恩恵が受けられなくなったとも考えられます。





 イベント後、「これはちょっと私には扱い切れない…」と思い、どうしたら自分に扱える形にできるかとあれこれ思案していたのですが、そんな時に様々なデッキを公開されているモルモスママ氏の投稿されたデッキレシピにヒントを得て改造したのが、今回のキャンペーンに投稿したデッキとなります。
 デッキの特長は以下の通りです。



2.デッキの特長

バッファローフェネック、オサギツネによる点要求
 これら3体のシグニがこのデッキのメインアタッカーです。手札の状況に応じて以下の3パターンを切り替えながら殴りに行きます。
コンボA:「幻獣神 バッファロー」+「幻獣 フェネック」による2点要求
コンボB:「幻獣神 バッファロー」+「幻獣神 オサギツネ」による1点要求
コンボC:「幻獣神 オサギツネ」+「幻獣 フェネック」による1点要求



② 「翠天 アタランテ」採用による手札負荷の軽減
 ①で紹介した3シグニはいずれもコンボ運用を前提としており、手札への負荷は微弱ながら常に掛かっていると考えてよいでしょう。
そして仮にハンデスをくらっていた場合、体感的にですが他のデッキよりも手札へ掛かる負荷は強くなることが考えられます。具体的に言うと「バッファローはいるが他がいない」といった事態でしょうか。
 そこをカバーするためのアタランテ採用となります。エナこそ必要としますが単体で仕事をするため手札負荷も弱く、引くことさえできれば他カードのサポートが無くても高確率で相手盤面をこじ開けてくれます。
また、「轟音の炎球」でも対処できないパワー1万ラインのシグニをさっくり始末するのにも役立ちます。



ハニエル採用によるデッキ圧縮
 この枠については、最初は「紅天 シーター」や「羅原 C2H2」を採用していたのですが、正直に言って枠を無駄にしている感が強くありました。一時はいっそ新ルールに甘えて非LB枠に枠を譲ろうかとも考えました。
 しかしそれは流石にまずいと冷静になり、原点に立ち返って白羽の矢を立てたのが「聖天 ハニエル」でした。用途はLIONデッキと同様、出効果使用でデッキのレベル1を引っこ抜くことです。
 ところが今度は純然たる白シグニを入れた都合上、赤エナの確保が至上命題となってしましました。まあそこは非LB枠で「幻獣 パンダダ」「小装 ローメイル」を採用することで何とか調整しましたが。
 ただ、欲を言えばデッキの半分は赤くしたかったです…
 (現在はサーバントを除いた赤換算できるカード、つまり「VJ.WOLF-LASER」でエナチャージできるカードは18枚とデッキの半分を切っており、誤差の範疇だとは思うのですがLASER効果の成功に不安を感じています。)



④ 徹底的なランデス
 シグニを焼いて空いた面を殴って…を主な戦法とするLOVITデッキを扱う場合、相手のエナは最低でも5、6エナはあると考えた方がよいと思います。(焼いた相手シグニの3エナ、3ダメージ分の3エナ、相手エナチャージ分の1エナ…計7エナ供給に対し、各種効果使用による消費分がおおよそ1~2エナという勘定)
 皆様お気づきのこととは思いますが、ディーセレクションは基本的にエナの「質」ではなく「量」がモノを言うゲームとなっています。【所感】でも触れましたが、そんな中で何とか3エナを焼いたところで、焼け石に水になる展開はままあるのではないでしょうか。
 そこで、どうせ焼くなら相手エナを0枚まで枯らすくらいの勢いでないとランデスする意味は薄いだろうと考え、ピース「Go TO the TOP」を採用しました。
 このピースの優秀な点として、デッキから好きなシグニ1枚を回収できることが挙げられます。ランデスが腐る状況でもピースそのものが完全に腐ることは回避できますし、是非ともこの効果を有効活用して態勢を立て直すきっかけにしたいです。




 いかがでしたでしょうか。
 まず勝手ながらレシピを参考にさせていただいたウルズ氏、モルモスママ氏の両名に感謝を申し上げます。お二方がいなければこのデッキが形になることはなかったと思っております。
 またTwitterで公開後、多くの方々から称賛の言葉をいただいたことについても感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます。今後の励みになります。

 それでは今回はこの辺で。

はじめてのでぃーゔぁせれくしょん 発動篇

 皆様、新年明けましておめでとうございます。今年は新型コロナウィルスの流行を考慮し実家であるフロンティアサイドには帰郷しなかったカーディナルです。
 帰れなかった代わりに、人生で初めて4桁価格の牛肉を購入して一人すき焼きと洒落込みました。三が日はこれで乗り切ります。(っていうか乗り切りました。)

 さて今回は、前回予告しましたとおりディーヴァセレクション戦を幾度か経験して得られた知見についてご報告したいと思います。しばしお付き合いください。


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図1:今現在のルリグデッキ。祝福の「かねのね」ではなく「かぎのね」です。念のため。
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図2:メインデッキ。自由枠とカードプール、安定性やエナ消費量諸々を考えたらこうなりました。



 私が2020年12月のディーヴァセレクション第0弾「INTERLUDE DIVA」発売以降、ディーヴァセレクション戦を10戦以上経験して私が得た知見は大小合わせて様々あるのですが、特に重要だと感じるものは以下の5つとなります。


1.アシストルリグのレベル1へのグロウは迅速に、躊躇わず行うべし

 まず現状、アタックフェイズ中にグロウできるアシストルリグ、すなわち防御効果持ちのアシストルリグはレベル2しか存在しません。
 ということは、レベル0からレベル1へのアシストルリグのグロウを渋っていると、相手が猛攻を仕掛けてきた際に防御したくてもできない…という状況に陥りかねません。

 防御札を早く構えるためにも、遅くともセンタールリグがレベル2にグロウするタイミングまでには、最終的に防御効果を持つようになるアシストルリグは、レベル1にグロウさせるべきです。





2.ライフバーストのケアを念頭に置いて動くべし

 今弾より「アップ状態の相手シグニ1体を除去する」というサイクルのライフバーストが登場しました。これがかなりの曲者で、今までのように不要なアタックを行わないプレイングを行うと、途端に上記ライフバーストで1面空いてしまい、返しのターンでダメージをくらうリスクが発生してしまいます。
 このリスクを回避する為にも、基本的にディーヴァセレクションはフルパン(シグニ全員でアタックするという意味)推奨と言えるでしょう。

 また、上記の他にもパワーX000以上のシグニをバニッシュ、逆にX000以下をバニッシュ、マイナス等様々なライフバーストがあります。が、ディーヴァセレクションの構築ルールにより、例えばさんばかデッキから以上バニッシュのライフバーストが飛んでくることがないのは救いかと。つまりは相手のルリグを見てどういったケアが必要かは自ずと見えてくるということです。

 余談ですが、幸いにも今現在はカードプールが狭く、ライフバーストの種類にも限りがありますので、自他におおよそどのようなライフバーストがあるか、把握しておいて損はないと思います。





3.サーバントの確保は優先事項と心得るべし

 このディーヴァセレクション、ルリグのアタックを防げるガードアイコン付き無色シグニ「サーバント」シリーズが、「サーバント#」1種類だけしかありません。ということはデッキに入れられるサーバントは1種4枚しかないことになります。これは計8枚を採用の基準としてきたこれまでの構築セオリーとは大きく異なると同時に、ガードの機会が物理的に半減したこと、そしてルリグアタックの重要性が大きく増したことを意味します。

 無論4枚すべてが手札に来るなら良いのですが、ライフに埋まっている、デッキのボトムに埋まっている、デッキ削り効果で落ちた等々様々な要因で手札に来ない、ひいてはガードしたくても出来ない事態が考えられます。となると、サーバントを手札に確保できる機会は大変重要です。
 そして幸いなことに(?)サーバント#のライフバーストは、トラッシュにある好きなシグニ1枚を回収できるという、大変ありがたい効果となっています。

 …ここまで来れば私が言いたいことは分かりますね?
 そうです、サーバント#をサーバント#で回収するのです。また、この動きの成功率を高める為にも、エナゾーンに行ってしまったサーバント#を積極的にトラッシュに落とす癖を付けると尚良しです。





4.カードの「特長」を知るべし

 例えばタウィルをセンターにしたデッキを相手にする場合、何が脅威と呼べるでしょうか。人によって答えは幾分変わると思いますが、私の答えはレベル2の赤シグニ「紅魔 ヘラ」です。
 赤1という低燃費でパワー5000以下のシグニを除去しながら1点ダメージを通してくるのは、序盤における十分すぎる程の脅威と呼べるでしょう。

 そして、そのヘラに対しチームさんばかのデッキが取れる対抗策は何でしょう。答えは「コード2434 メリッサ・キンレンカ」です。条件を達成すればレベル1でありながらパワーが7000になるため、2体3体と場に並べることが出来ればヘラのアタックトリガーなど無いも同然です。

 …とまあこんな具合に、自分そして相手が用いる主要なカードの特長を知っていれば、ゲームの流れを自分に引き込むための様々な行動が行えるようになります。
 勿論これらをすぐに把握するためにはある程度の場数を踏む必要がありますが、慣れてくればルリグをオープンした段階で色々と見えてくるようになる筈です。

 それと、どういったデッキと対戦するかも考慮した上でデッキ構築を行えば、構築段階から相手にいい様に蹂躙されるリスクを減らすことが可能です。
 要するに、孫子の兵法にもあるように「敵を知り己を知れば百戦危うからず」というわけです。





5.積極的な攻めの姿勢を見せるべし

 ディーヴァセレクションは、おそらく意図的に防御に回せるカードの種類、数がこれまでのフォーマットより少ない方向で調整されています。よって、守りに徹するような動きというのが構築段階から制限されています。
 今まで以上に防御に限りがあるということは、下手にリソースを割いて守りの姿勢を貫いても、逆に攻める為のリソースが足りずにジリ貧に陥ることを意味するのではないでしょうか。

 某新米小隊長は言いました。「守ったら負ける!攻めろ!!」と。
 一定の「守り」用のリソースを確保したら、残るリソースは全て「攻め」に回すのが吉かと思います。無論、デッキの動きに安定性、確実性を与えることもお忘れなく。






 以上が、私がこの1ヶ月の間に得た知見になります。
 いかがでしたでしょうか。これまでのオールスター、キーセレクションの常識が通用しないところが幾つかありますので、勝手の違いに戸惑う方も多かったのではないかと思いますが、上記5つを心のどこかに留めてバトルに臨んでいただけると、どこかのタイミングで何かの助けになるのではないかと思います。


 実はこの記事を執筆している1月3日の時点で、ディーヴァセレクション第1弾の発売まで2週間を切っております。
 日々新弾の情報が解禁されておりますが…実はまだディーヴァセレクションでどういったデッキを組もうか決めておりません!
 一応No LimitとDIAGRAMで組むつもりではあるものの、逆に今熱心に取り組んでいるのはオールスターとキーセレクションのデッキ調整という…。

 いやだって赤青の宝石シグニですよ?自爆できる原子シグニですよ?前者は赤デッキが青アーツを採用したり、ワールドエンドキーの自動効果発動の重要なファクターになりますし、後者は単体で仕事を果たしてくれるのでルリグ効果による起爆の節約になる、興奮するなっていうほうが無理じゃないですか。
 ただ、新弾の準備もそろそろやっておかないといけないのもまた事実なので、来週くらいを目途に案を練ろうとは考えています。その頃には案を練るのに必要なだけのカードが公開されるでしょうし。



 というわけで今回はこの辺で。最後に、本年も宜しくお願いいたします。皆様にとって良き1年でありますよう。

はじめてのでぃーゔぁせれくしょん 接触篇

 アイグッドライク イズアイネーム ヘイジュー…
 おー失礼。もしよろしければ皆様方に、このディーヴァファイトについてご説明させていただきたいカーディナルです。

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図1:スターターデッキ2種。ちなみに特典プロモはアトでした。

 さて本記事は師も走る2020年は12月6日に執筆しておりますが、昨日12月5日(土)、遂にディーヴァセレクション第0弾の各商品が発売されました。
 思えば前弾「リンカーネイション」の発売から約半年…耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズコロナ禍ニモ負ケズに待ち続けた約束の日が昨日だったのです。
 皆様はもう購入されましたでしょうか?
 私は勿論購入しました。スターター2種を1個ずつとブースターを4箱。ちなみに開封結果は以下の通りです。


【SECRET枠】

  • 【センター】とこ レベル1×2
  • 【センター】とこ レベル2×1
  • ハーモニー・コール(DiR仕様)×1

【SR枠】

  • ニュイ・ソシエール、アルス・アルマル×2
  • 本間ひまわり、鈴原るる×4
  • アミノサン×1
  • シュブニグラ、マルス、パルテノ、アザトース×2
  • ヨグソトス×3

【その他ホロで目ぼしいもの】

  • シスター・クレア×2
  • 夢月ロア×1
  • 緑仙×3
  • 竜胆尊×1
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図2:ここまで熱烈アピールをされたなら、とこで組まざるを得ない


 概ね「勝った」と呼べる結果なのではないでしょうか。
 特にSECRET枠のとこLv.1と2がまとめて来てくれたのが大きいです。
 今回、センタールリグのSECRET枠だけでもルリグ6種×レベル2種の12種類が存在するので、自力で推しのレベル1、2を当てるのはハッキリ言って無謀です。シングルで購入するのが確実に安牌です。
 ですが今回、偶然とはいえ自力で揃えられた私はきっと特別な存在なのだと感じました。(ヴェ○タースオリジ○ル感)




 話が大幅に脱線しました。
 今回は去る12月5日に「DIVA DEBUT DECK 発売記念パーティー」に参加し、ディーヴァセレクションに初めて触れた間奏…じゃなかった、感想について書き連ねていきたいと思います。
 しばしお付き合いください。



1.はじめに

 今回私が参加したのは「イエローサブマリン秋葉原本店ミント」様にて開催された大会で、お昼開催というのが時間的に都合が良かったというのが数ある大会の中から選んだ理由です。
 そして私が使用したのは「Diva Debut Deck にじさんじ ver.さんばか」のセンタールリグに戌亥とこをチョイスした仕様となります。


※この大会、無改造デッキ限定性と銘打ってはいるんですが、にじさんじスターターに限って言えばルリグデッキが19枚収録されており、リゼ、アンジュ、とこのいずれかをセンターに、センターでない者をアシストに改造することができる…というか改造しなければならない仕様なんですよね。でないと構築ルール違反で即敗北となります。





2.デッキについて

 とこをセンターに選んだ理由は、メインデッキとの噛み合わせが3人の中で最も良いと感じたからです。
 特に「コード2343 静凛」との相性は間違いなくとこが一番です。理由は以下。


 まずこのデッキ、無改造の状態ですとメインデッキは以下の2つの動きを組み合わせて戦うことになります。

  1. しずりんのダウン起動効果で自分のデッキを削り、トラッシュに「コード2434 御伽原江良」を送り込む(運要素が絡むので送り込めない可能性もある)
  2. 「コード2434 森中花咲」の出効果でギバラをトラッシュから釣り上げ、ギバラの出効果で相手シグニを1体退かす


無改造の状態ですとこの動きが強いです。というかこの動きをしないと、ルリグデッキに頼るかLBにお祈りでもしない限り面空けができません。
そしてセンタールリグが「【センター】とこ レベル3」だった場合、上記の動きがこのようになります。

  1. しずりんのダウン起動効果で自分のデッキを削り、トラッシュにギバラを送り込む(運要素が絡むので送り込めない可能性もある)
  2. しずりん以外の適当なシグニ1体をとこの起動効果でトラッシュに送り、相手シグニに3000マイナスを振る
  3. しずりんが②効果をトリガーに自身の自動効果でアップするので、再度ダウン起動効果を使用し、自分のデッキをもう一度削る
  4. かざの出効果でギバラをトラッシュから釣り上げ、ギバラの出効果で相手シグニを1体退かす

 つまり動きの確実性がとことしずりんによるコンボのおかげで増すわけですね。これは今まで以上にハイスピードなバトルが展開されるディーヴァセレクションにおいては重要です。

 というのも、対戦のスピードが上がるということは、当然サーチカードやドロー加速のカードでもない限り、デッキ全体に触れる機会が少なくなることを意味します。
 ということは、その時必要とするカードを抱えられないまま決着がついてしまう(敗北してしまう)、ということも今まで以上に起こり得るわけです。
 それを少しでも緩和するためには、こういった「やりたい時にやりたいことが出来るようにする工夫」、つまり動きの安定化というのは非常に大事となります。





3.ディーヴァセレクション初体験の感想

 さてデッキについてはこれくらいにして、ここからはディーヴァセレクション初体験の感想となります。
 色々と感じたことはあるのですが、大きく分けると以下の4点になるでしょうか。

  1. プレイングで頭を使うよりもテキストの把握に頭を使う状況多し
  2. デッキ内のサーバントの枚数が現状4枚しかないため、ルリグアタックが有効打、そして致命傷になりやすい
  3. 能動的な防御手段がアシストルリグの出現時効果(それも1枚)しかないので、使いどころの見極めが重要
  4. 特にさんばかデッキはエナ管理がかなりシビア


 まず①は、これは私がプロキシによる事前練習も、テキストを頭に叩き込むことも行わず、今回初めてデッキを動かしたからというのが大きいのですが、逆に言えば何度も対戦を重ねてゲームそのものに慣れていけば、難しいことは一切考えず対戦に臨めることを意味するのではないかなと思います。それくらい対戦後に感じる脳の疲労感は薄かったです。
 ちなみに今回、体感的には30分も掛からないくらいで決着がついたと思いますが、おそらく慣れれば20分で決着まで持っていけるのではないでしょうか。


 次に②は、とにかくガードが出来ないんです。今までの比じゃないくらい。そりゃそうです物理的にサーバントの枚数が半減してるんですから。ですのでもしLBで「サーバント#」が捲れたら、特段の理由がない限りはサーバントを回収したほうがいいと思います。


 そして③は、アタックフェイズ中にグロウできるアシストルリグが、スターターのままですと1種類しかないため「いつアシストをグロウさせるか(=防御するか)」という駆け引き要素が今まで以上に濃くなったかな、と思いました。
 今後防御手段が増えることでどうなるかというのはありますが、個人的にはこれまでの「豊富な防御手段とそれを掻い潜る攻撃手段による攻防」よりも、ディーセレの「限られた防御手段とその使いどころによる攻防」のほうが幾分好きです。


 最後に④は、これはさんばかデッキに限った話なのですが、とにかくさんばかデッキにはエナチャージ系LBが一切なく、しかしメインデッキの方は2エナ3エナと過大なエナを要求してくるので、需要過多に伴うエナの量的な管理がシビアだなあと痛感した次第です。





4.まとめ

 長々と書きましたが、言いたい事としては「これまでとは違った面白さがあるし、今まで以上にサクサク進められる可能性を秘めている。つまり今までよりもずっと気軽にやれる」といったところでしょうか。
 ルール変更で複雑さも緩和され、より直感的なプレイが出来るようになっていますし、何より今なら誰もがスタートラインに立っている状態です。
 ベテランの方もビギナーの方もにじさんじファンの方も、是非一度でいいのでディーセレを体験してみることをおすすめします。


 ちなみにデッキは既に弄っていますので、次回はそのデッキの解説と戦績についてご報告できればと考えています。それでは。