オリオン(の南にある星座)をなぞる
どうも皆さんお久しぶりです。本記事を執筆している最中BS12で放送中の「さよなら銀河鉄道999」を流し見しているんですが、さっきからNHK「鉄オタ選手権」版のメーテルが脳裏を過ぎるので助けてほしいカーディナルです。
ところでこの作品こんなに重い作品だったんですね…しらそん。
今回紹介するデッキはチームを維持した「DJ.LOVIT 3rdVerse-ALT」センターのデッキとなります。
本当はセレモニーにあと1~2度程投入し、胸を張れる結果を残したら…と思っていたのですが、現状LOVITデッキのレシピや優勝報告が少なく、また存外に需要が高い感触があったため、記事にすることとしました。
正直に言ってこのデッキがセレモニーを勝ち進めるかは保証できませんが、それでもある程度の性能を有するデッキであることは自信をもって言いたいと思います。
それではデッキ紹介にしばしお付き合いください。
1.コンセプト
チームを維持した理由は「チーム維持で1デッキ、ドリームチームで1デッキは保有しておきたい」という個人的なものなのでその辺りは省略しますが、構築のコンセプトはズバリ「センタールリグを基準とした『受動的』ランデス」です。
「ALT」の特徴として、自分ターン終了時に相手エナ枚数が3枚以上であれば1ランデスが発生するという自動能力が挙げられます。
はっきり言ってこの自動能力、発動するタイミングとしては遅いです。何せ自分の行動が全て終了するタイミングで発動するのですから。
これでは相手のアシストルリグをグロウさせない、防御札を切らせないということが出来ません。
ですがこの能力を別の視点から見てみるとどうでしょうか。
「自分ターン終了時にランデスが入る」ということは、言い換えるなら「相手は通常より1エナ少ない状態で各フェイズを進めなければいけない」ということになるのではないでしょうか。
つまりこの能力は自分のアタックを通しやすくするための『能動的』ランデスではなく、中長期戦を仕掛けることで相手を徐々に締め上げていく『受動的』ランデスである、と私は捉えました。
最初こそこの「ALT」をどう調理すればいいのかと頭を抱えましたが、この考えに至った後のデッキ構築は早いものでした。
ルリグのランデススピードに歩調を合わせてくれて、更にランデス性能を引き上げてくれるパーツを見繕い、バランスを考慮した上で投入するだけの簡単なお仕事です。
というわけで完成したものがこちらとなります。
2.特筆パーツ紹介(ルリグデッキ)
【DJ.LOVIT 3rdVerse-ALT】
全てはここから始まった。本当はおやすみルリグが来たこともありUR遊月狙いでちまちま購入し続けた6弾パックでしたが、まさか赤ルリグ違いの彼女が来るとは…。
それはさておき、「コンセプト」で触れたランデス能力の他にも能力があり、ゲーム中1回だけですが赤シグニ1体にダブルクラッシュを付与できます。
相手に防御札を吐かせるブラフとして使用した場合、ダメージレースに競り勝てなくなる試合が何度かあったので、基本的には後述の「アレキサンドライト」とセットで使うなどしてダブルクラッシュを確実に叩き込む用途で使いたいところです。
【LION-BUILD UP】
DIGは今更言うまでもないので解説は省略します。
BUID UPは「低コストの1面止め」「高コストの複数面止め」というアシストルリグのハイローミックス思想に基づくなら、このデッキでは前者に位置付けています。
基本的に2ターン目に使用しますが、トラッシュ送りの出能力は使いません。使うのはレベル2以下止めのほうと、デッキトップ5枚中2枚を回収するほうの2つです。
これで「PUNCHLINE」のためのデッキ圧縮やサーバント・次ターン必要なパーツ引き込みを同時に行います。
ですのでこのデッキ、2ターン目終了までに白エナを2枚構えるのが優先事項となります。
【WOLF-REVERB】
LASERに関しても今更感が強いので省略します。
「BUID UP」でも触れたハイローミックス思想でいうところの、ハイ側に相当する防御札です。
ここは0コストでグロウでき、盤面の強化とシグニ1体バニッシュを両立できる「WOLF-MIRAGE」と迷った箇所なのですが、「MIRAGE」だとピース等で盤面を更地にしてから殴りかかるデッキに対して無力すぎたため、腐りにくさを優先してこちらを採用しました。
【ENDLESS-PUNCHLINE】
Card Jockeyを維持するからには採用しないわけにはいきません。ですがこのデッキはLIONセンターと比較してデッキ圧縮性能が大きく劣ります。
圧縮性能を高める方向に舵を切ることも考えましたが、今回は当たらないこともあると割り切るほうを選択しました。
そして見出した新たな採用目的が「あくまでブラフとして撃ち、相手に防御札を吐かせること」です。
相手がブラフに乗ってきても乗ってこなくてもこちらとしてはオイシイ展開が待っています。
ちなみに一番怖いのは相手がブラフに乗ってこず、3連パンが失敗し1パンのみとなり、それもサーバントでガードされる展開です。
【burning curiosity】
この枠は自由枠ではあるのですが、このデッキの基本形が決まって以降のフリーを含めた各試合で、このデッキには特に終盤におけるシグニでの点要求の乏しさという欠点があることに気づきました。
その時は「永劫の影響」採用でカバーしようとしていたのですが、メインデッキ側のカードであるが故の撃ちたい時に撃てない不確実性が問題となったため、確実性のあるこちらを採用しました。
3.特筆パーツ紹介(メインデッキ LB無)
【紅魔 タウィル//メモリア】×4
「受動的ランデス」の1枚。
最初は2~3枚採用で試していたのですが、半端なタイミングで手札に来ることが多かったので4枚採用に変更しました。
【楽天の共鳴】×4
スペルであるが故に「PUNCHLINE」と相性が非常に良く、0コストで撃てるのでエナの節約になり、アシストルリグによる面空けが無いこのデッキでも後攻1ターン目に2面要求ができ、似たような能力の「ヘラ」と異なり自動能力使用時にエナも掛からない…と、まさにこのデッキで使うために生まれてきたようなカードです。
初手に1枚は欲しいので4枚。
4.特筆パーツ紹介(メインデッキ LB有)
【幻竜 クエレペ】×3
【幻竜 遊月//メモリア】×2
最初は遊月4枚だったのですが、ディーセレで4枚採用してまで遊月の能力を使うのか?という疑問と、それでもLBの増強は必須であるという考えの2つを考慮した結果、このバランスとなりました。
【コードハート リメンバ//メモリア】×4
新弾環境でも活躍すると予想する「受動的ランデス」の1枚。
「ALT」との噛み合わせ、デッキコンセプトとの噛み合わせが良すぎてワタクシ泣きそうでございます。
3ターン目以降は常に1体場に立てて…失礼、場に寝かせておきたいので4枚採用以外考えられません。
【コードラビリンス アト//メモリア】×4
正直この枠はレベル3でLB持ちの緑シグニという条件を満たすものであれば「アト//メモリア」でなくても良かったのですが、「ニュートン」や「アミノサン」では他カードとのシナジーが薄く採用する意味がないと考え、それならばとデッキ圧縮の一助になる上に場持ちもよく防御性能のかさ増しにも繋がるこちらを採用しました。
【羅輝石 アレキサンドライト】×1
「ALT」のゲーム1能力や「ノブナガ」「マルス」とのシナジーがあり、一発逆転を狙えるので1枚だけですが採用。
(2枚採用していた時期もあったのですが、ダブクラもアサシンもコピーできずただのバニラに終わる状況も何度かあったため1枚のみに。)
5.不採用カード
【紅将 ナベノツナ】
【紅魔 ヘラ】
3ターン目以降で目指す盤面が赤一色ではないため。
【羅婚石 ダイヤブライド】
上記理由に加えて、枠と物理的なカードが捻出できないため。
【コードハート Pロマピ】
デッキコンセプトと合わない(どちらかといえば「ALT」のアタック時に機能する「能動的」ランデスに分類できる)ため。
【コードハート Pンライト】
デッキコンセプトとは合致するが、「Pンライト」を守ってどうこうすることがこのデッキの目的ではないため。
【永劫の影響】
撃ちたいタイミングで手札にあるとは限らないため。
6.最後に
いかがでしたでしょうか。
私はこのデッキを通して、WIXOSSにおけるデッキ構築の初心に立ち返ることができました。
デッキ構築でお悩みの方は、ぜひ自分のセンタールリグと正面から向き合い、その性能を最大限引き出すにはどうするかという観点から構築を考えてみてはいかがでしょうか。
次回は久々にオールスターの花代さんのデッキ紹介を予定しております。お楽しみに!