枢機卿のお部屋

WIXOSSのことを中心にあれやこれやと。

赤いうさぎと緑のおおかみ(白い猫も!)

 皆様こんにちは。「ウマ娘」でAランクがなかなか育成できないカーディナルです。
 先日スペシャルウィークでようやくレジェンドまで行けたんですが、評価自体はB+止まりで何ともいえない微妙な気持ちになりました。きっと「もののけ姫」でシシ神様に傷を癒してもらったが、タタリ神の呪いは解呪してもらえなかった時のアシタカも同じ気持ちだったことでしょう。…いやこれはむしろエレンに懺悔していた時のライナーの気持ちか?



 さて今回は、遅ればせながら去る4/24に行われましたホヴィクロスパーティー8で使用したデッキの紹介となります。


 …その前に、おさらいとしてルリグデッキのことを加味しない、メインデッキのみを見た場合の地獣軸デッキについて振り返ってみましょう。

1.これまでの地獣達は(おさらい)

【地獣軸の強み】
①シグニによるリソース(エナ)確保性能に優れる
②シグニによる点要求性能に優れる
③パワー上昇により発動するアタックトリガーを持つシグニが多い

【地獣軸の弱み】
①シグニ同士のシナジーにより効果を発揮するカードが多い都合上、ハンデスに対して弱い
②相手シグニを対象に取るシグニが主力なので、シャドウ持ちのシグニに大して弱い
③アタックトリガーの使用に2~3エナを要求するシグニが大半のため、常に大量のエナを抱える必要がある


 地獣軸自体は第2弾「CHANGING DIVA」の頃には既に原型が存在していたのですが、その頃の地獣軸は特にエナ周りの問題をクリアすることが出来ず、かなり不安定な動きを強いられていました。
 相手がこちらのシグニを全て殴り飛ばし、エナに換えてくれるデッキならば何とかエナの収支が合うといった状態です。
 私も第2弾発売当初はLOVITセンターの地獣軸を組んでいましたが、結局LIONセンターの時と同様にPロマピをメインとした型に戻してしまいました。


2.獣の王者、現る

 それから1ヶ月後、地獣軸に救世主が現れることとなります。
 そう、WOLFです。

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出典:WIXOSS-ウィクロス-タカラトミー公式

 一見すると地味に見えるカードテキストですが、地獣軸のエナ問題を解決する分にはこれ以上ない効果でした。


 まず出現時のシグニ全体のパワー+5000。これはパワー上昇をトリガーとする各種地獣の性能を1ターンの間だけですが無条件に引き出してくれます。
 地獣のみで全体パワー+5000を実現しようとすると、(リムーブ権行使を抜きに考えても)手札が何枚あっても足りません。
 それ故に、本効果は地獣軸における手札消費を最小限に抑えてくれる効果だと思います。


 次にダウン起動。シンプルな2エナチャージですがこれが非常にありがたい。
これがあれば「幻獣神 オサギツネ」は勿論、「幻獣神 サーベルタイガー」のアタックトリガー条件すらも1発で満たしてくれます。※
 ただしこれを行うと、当然ながらルリグアタックの機会を1回分捨てることになります。ということはその分相手にサーバントを抱え込まれ、後の「ENDLESS PUNCHLINE」による最大3回アタックを全て防がれる事にも繋がりかねないので、注意が必要です。
※厳密にはサーベルタイガーのバニッシュ効果を発動させるにはもう1エナチャージ必要ですが、それは自前の効果で補ってくれます。


 最後にゲーム1効果。レベル2のアシストルリグをダウンさせると自身が起きるというもので、上記ダウン起動と合わせれば1ターン中に最大6エナチャージができます。
 私は最初これを見て「『DJ.LOVIT-RE-EDIT』と合わせて使うにしても4エナ足りないし、どうするんだこれ」と思いましたが、実際に使ってみると様々な応用が利く可能性の幅の広い効果だと思い知らされました。具体例としてはこのような感じになります。

  • ダウン起動2エナチャージをした後に本効果でアップさせ、そのまま殴りに行く(PUNCHLINE使用の下準備として、相手が抱えるサーバントを1枚でも吐かせる為に用いる)
  • 「グッド・ディグ」や「聖天 ハニエル」等でデッキをある程度圧縮した後、仕上げとしてデッキの上6枚を削り取る


 特に後者の動きはよくやります。PUNCHLINEの3回アタック成功率はおそらく9割は行っているのではないでしょうか。ちゃんと計測したことはありませんが。




3.STANDUP DIVA時代の獣達

 というわけで、センターをWOLFとした地獣デッキが以下になります。

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図1:ルリグデッキ
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図2:メインデッキ(非LB)
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図3:メインデッキ(LB)

 地獣シグニについては解説も今更感がありますので、今回は新規投入した地獣「以外」のカードを解説したいと思います。


【ゼノ・クラスタ
 このデッキ最大の脅威であるハンデスに対抗する為の1枚です。
 先述のように、このデッキは地獣同士のシナジーがあって初めて機能するシグニが多いので、全ハンデスを食らおうものなら十中八九機能不全に陥ります。
 デッキトップ2枚で解決など余程運が良くなければ出来ません。デッキトップでの解決を神に祈るくらいなら人の手で解決を目指しましょう。
 ということで私としてはピース「G-G-G」よりも優先度が高いと考えています。


【幻水 キュウセン】
 水獣シグニであり地獣とのシナジーはありませんが、WOLFとの各種シナジーがあることから採用しました。
 4枚採用している方が多いのですが、1~2ターン目からアタックトリガーを使用するには2エナは重いことから4枚採用は多すぎ、しかし後半に活躍が見込めることから2枚採用は少なすぎと考え、間を取って3枚としました。


【羅植 チュリン】
 本来であればここは地獣シナジーを重視し「幻獣 ムスザク」にすべきところなのですが、ムスザク採用ですとアタックトリガーであるが故の相手妨害による不確実性があるため、出せば確実にエナチャージが出来るチュリンを採用しました。


【聖天 ハニエル
 言わずもがなの圧縮天使。ちなみに非LB枠に類似効果をもつ「羅星 キルキヌス」がいるので、どうしてもLB枠を空けたい場合はキルキヌスと相談してみるといいかもしれません。


【奏創】
 手札から撃つことはほぼありません。基本的にLB狙いの採用ですのでライフに埋まることをお祈りしつつ、手札に来たら容赦なくエナチャージするなりハンデスの避雷針にするなりしましょう。
 ちなみに一見すると枠を無駄にしているように見えますが、パワーもレベルもシグニの状態も参照せずエナも消費しない完全無条件の1体除去というのは、何らかの制約が付いた除去LB持ちを採用することが多いCard Jockeyにおいては非常に助かります。
 少なくとも「轟音の炎球」のLBよりは信頼できるかと思います。


 いかがでしたでしょうか。
 このデッキの成績は11人中オポーネント差の4位という結果でしたが、この形に改修する前となるこちらのデッキは、4/10開催のLGP柏大会で3位という結果を収めることができました。

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図4:4/10 LGP柏大会時のデッキ

 話が若干逸れますが、これまでJockeyひとすじでLION、LOVITと握ってきた私ですが、正直に言って今までの中で一番手に馴染みました。PUNCHLINEの安定率も素晴らしいです。
 拡張性もそれなりに有りますし、地獣軸デッキのポテンシャルは底知れません。今後とも研究を重ねていきたいと思います。

 それでは今回はこの辺で。