枢機卿のお部屋

WIXOSSのことを中心にあれやこれやと。

LGPに行ってきました ~大会後閑話~

 おはようございます。こんにちは。こんばんは。
 「高貴な人は高貴であるが故に、凡俗以上に身を律してその規範を示さなければならない」を是とするカーディナルです。

 今回は、去る10月17日に全国各地で開催されました「LGPウィクロス総選挙」のうち、私が参加した柏大会での使用デッキ解説と、簡単にではありますが戦績レポートを行わせていただければと思います。しばしお付き合いください。

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図1:参加賞の布マスク。これを付けて外を出歩く勇気は私にはありません。

1.はじめに

 それでは早速デッキ紹介から。使用デッキのレシピは以下になります。
 

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図2:2020/10/17日時点デッキレシピ

 
 
 7/11に開催された「エアウィクロス未来博」で台湾のHAYAMI氏が使用したものをヒントに、以下の点を盛り込み独自色マシマシで構築したものになります。

  1. 特にミラーマッチで有利に立つため、少なくとも大元のデッキ以上の防御性能を有する構築とすること
  2. メインデッキの動きを阻害しないよう、ルリグデッキ側のエナ消費を控えめにすること
  3. アーツ「四炎楚歌」を複数回使用するタマ(以下楚歌タマ)と対面した場合のことを考え、仮に相手が楚歌を複数回使用してきたとしても、防御手段が無くならないようにすること


 このデッキをDiscord「ウィクロス集会所」様主催の直前リハーサルで回した際には、なかなかの好成績を収めることができました。



2.ルリグデッキ解説

■華代・零
■華代・壱焼

 言わずもがな。0ルリグは???に更新したい気持ちも無いわけではないですが、非公認とはいえ昨年開催の交流会にて多くの猛者を下し自力獲得した唯一のコングラウェディングなので、私にとっては???以上の価値があるかなと。



■華代・爾彩焔

 買っちった。(画像略) ようやくLRPに更新しました。



■炎真爛漫

 抜くことを検討している、なんて人と大会時にお会いしましたが、とんでもない。これがあるからレベル2がレベル4、5とも互角に渡り合えるのです。
 ガード制限などオマケ、本質はマルチエナ潰しとアーツ使用制限にこそあります。



■焼風水月

 純粋に色拘束の緩い3エナ2面防御というのもありますが、今回の採用にはもう一つ理由があります。それは後述。



■オリジナル・サプライズ

 焼風と同じく、いえそれ以上に色拘束が緩い、そして3面防御が出来る可能性、リフレッシュダメージを狙える可能性も僅かながらに存在する。またこちらも焼風と同じ採用理由があります。



■カウンター・ヴァンプ

 今回一番の隠し玉。無論楚歌タマ対策です。ただしこれ単体でどうこうなるとは考えていません。上記「焼風水月」「オリジナル・サプライズ」と組み合わせて使用します。
 例えば相手が楚歌でこちらのエナその他諸々を全て焼き払ったとします。この状況は逆に言えば、ヴァンプの①②効果が満たされたことになります。
 今回の例ではベットせずに②効果の3エナチャージを使用しますが、ここでミソなのが上記2アーツの選択になります。

  • エナチャージで赤または青エナで構成された3エナが溜まる→焼風使用
  • エナチャージで黒エナを含む3エナが溜まる→オリサプ使用

 とまあこんな具合に、どういうエナチャージが行われたとしても確実に動くことが可能なのです。

 またサーバントが行く可能性もありますが、それはそれでオイシイです。相手がイノセンスを使用していたとしても、イノセンス使用後にエナゾーンに置かれたマルチエナはイノセンスの対象外ですからね。

 ちなみにベットできるようなら、ベットして意味のある状況であるならベットしたほうがよいです。エナ消費を抑えている関係上、爾彩焔のコイン獲得効果に回すだけのエナは確保できますし、アーツ2枚以下という条件も余裕で満たせるはずです。



■鎮護国禍

 このデッキで唯一ダブクラを付与できる1枚。よって基本はアンロックから破棄まで一直線に使ってしまいます。



■サポーター 鈴原るる

 メイン中に邪魔なシグニを退かし、アタック中に邪魔なシグニを退かし…尚且つ相手に余計なエナを与えない。ダブクラ盤面を通す一助になるのは間違いありません。
 そして何より優秀なのが、イノセンスで機能不全に陥らないという点です。(これはにじさんじのユニークキーにも言えます)
 上記ヴァンプ+αのコンボと絡めて3面防御を成し遂げましょう。



■時雨の調 ゆきめ

 炎真同様に、これがあるから華代さんはレベル4以降のルリグと対等に渡り合えるのです。相手の防御手段を潰す、大事。バウンス、優秀。無条件サーチ、優秀。結論、偉い。



3.メインデッキ解説(非LB)

■羅原 Sk……×4
■羅原 Anfo…×4

 お手軽2面除去セット。所謂最強のふたり



■羅原 Nce…×1

 伝統の保険。使用頻度がかなり低かったので抜いてもいいかもしれません。


■羅原 Ka…×2

 このデッキはオリサプの条件達成のためや、必要パーツを引き込みやすくするためにデッキを掘り進む能力が要求されます。それを成すのに最適なのがこの過酸化アセトンです。
 普段他のシグニのことは「エスケー」「アンフォ」「オンちゃん」等々としか呼ばない私が、唯一正式名を覚えた原子シグニでもあります。



■中装 アダマスフィア…×1

 基本的にはオリサプで釣ってきて3面防御を成す為の採用ですが、後述のC3H8と並べることでC3H8のパワーを上げ、アタックトリガーの対象ラインを引き上げることが出来ます。また自動効果は自身の出効果だけでなく、アリョーヌ出効果やKa効果でも誘発します。便利。
 ちなみにオリサプで場に出す場合、トラッシュで構えるよりエナで構えた方が安全との気づきを得ました。


■サーバント O2…×4
■サーバンド D2…×3
■サーバント Q2…×1

 オシャレ枠兼「血晶照射」採用と思わせるブラフとしてQ2を採用していますが、正直D2でも一向に構いません。



4.メインデッキ解説(LB)

■羅原 Fg…×2
■羅原 Pab…×1

 この辺りは固定枠。
 Pabはもう1枚は入れたいんですが枠が…というのと、アリョーヌで使い倒せるからいいかという理由で泣く泣く1枚にしています。



■羅原 C3H8…×4

 最強のレベル1原子。相手レベルが上がれば上がるほど強度とアタックトリガー範囲が増していく動く可燃物。1枚2枚しか積んでいない人は是非思い切って4枚入れてみてください。



■羅原姫 On…×1

 某シェフから飛び蹴りをくらわない方のOnちゃん
 4枚採用している人が圧倒的に多いですが、アサシンを付与するだけのエナ的余裕がない場合が殆どであり、またアリョーヌで使い回せるという結論に至ったため最低限の枚数にしました。



■羅原姫 Mdia…×4

 C3H8と役割が被る部分はありますが、LB増強が出来る、アタックが通れば手札を稼げる、安定した3000以下焼きができるといった理由から4枚採用としました。



■兄妹の原童話 アリョーヌ…×4

 ピン挿しの原子をとにかく使い回す、回して回して使い倒すためと、ヴァンプでのエナチャージでエナゾーンに落ちる確率を最大限まで高めるため4枚採用としました。
 あと忘れがちですが、マイナスを飛ばす効果も割と優秀です。直接面空けは出来なくとも、C3H8で焼ける範囲まで下げるといった使い方もできます。



■札探の蒼天 メイ…×3

 最早説明不要。今回は4枚あるとかえって邪魔になると考え3枚としました。



■堕落の砲女 メツマ…×1

 強制リフ狙いと黒の比率を上げる目的で試験採用。
 …したのはいいんですが、リフ狙いで採用しているという都合上、初手に来てもらいたくない1枚でもあります。
 あと対ウリス戦で死ぬほど場に出したくありませんでした。世の中上手く行かないものです…。



5.戦績

■1回戦:ミラー(台湾型)…後攻○

 こちらのほうが防御に長けているということもあり、ダブクラ面をヴァンプで叩く、3面要求には2面防御で応じる…といったダメージコントロールをしていき、余裕をもって勝利しました。



■2回戦:青緑リメンバ…後攻×

 序盤若干無理に動いたというのもあるのですが、気づけば手札が枯渇状態で思うように動けない状況に陥っていました。一応それをリカバリーできるタイミングもありました。

 相手:「聖墓の蒼天 ムンカルン」で点要求
 自分:手札1枚、るるキー展開中、ヴァンプ温存

 という状況でして、ここでるるキー破棄効果をムンカルンに当ててわざとハンデスを誘発させ、それを理由にヴァンプの③効果(相手効果でハンデスを受けていたら6枚になるようドロー)を使っていれば…使っていれば勝てたかどうかはともかく、少なくとももう少しまともに動けたはずなんです。まあ後の祭りなんですが…。



■3回戦:エルドラ…先攻×

 柏まで来てまさかの身内戦。実は相手が何をしてくるかはお互い8割くらい分かっていました。そりゃあ何度も手合わせしてますし当たり前って奴ですね。
 ですが勝負を分けたのはこちらがメイちゃんで相手のハンドを確認したことでした。こちらのルリグデッキ公開でオリサプが見えてしまったことで、相手はオリサプ完全ケア(パワーラインを底上げした上で、場出しケアで面を空けずに3面要求)で攻めてきました。当然こちらとしては対抗策がなく…といった具合です。
 対戦後、相手からは「オリサプが見えなければケアせず突っ込んでた」と言われ、私は「ああ、これはこういう不測の事態にもある程度対応できるよう改良しないと駄目だわ」と悟りました。



■4回戦:ウリス…先攻×

 元よりマイナス効果中心で面を空けてくるデッキ、ヴァンプが防御として機能しない時点で構築上不利寄りな対面ではありました。
 LBで2点くらい誤魔化されたことに加え、上記ムンカルンと同じ要領で6枚ドローしたにも関わらず鯖を引き込めなかったことが決定打となり、敗北してしまいました。



■5回戦:緑ピルルク…後攻○

 ダブクラ連パンほぼ完全耐性の「コードアート W・S・B」(以下パーフェクトWSB)で多少のライフ差をひっくり返して詰めにくる、所謂一点突破型のデッキであればおそらく負けていたと思います。(事実、予選後のバトルラッシュでパーフェクトWSBと「大器晩熟」で詰めに来るデッキと当たりましたが、見事に完敗しました)
 ですが今回はそういった過度な圧力は受けず、またこちらの点要求で相手にアーツを吐かせている感覚を覚えたこともあり、ほぼこちらのペースでゲームを制することが出来ました。



■6回戦:にじさんじ(でろーん)…先攻○

 受けるところは受け、防ぐところは防ぐ、そして返しに最大打点を叩き込み相手の防御札を吐かせるというメリハリの効いたプレイングが出来たのではないかと自負しております。
 ちなみに相手が炎真効果をよく把握していなかった為か、エナ管理をミスしてドリームトライアングルを撃てなかったという場面がありました。




 といった感じで、戦績としては6戦3勝3敗、全40名中の20位という結果に終わりました。
 そして何故かマッチングを想定した楚歌タマとは一度も当たらず…。喜ぶべきなのか残念がるべきなのか…。

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図3:最終順位表


 楚歌タマといえば、巷では楚歌タマの恐ろしさばかりが声高に叫ばれているようですが、楚歌タマが行う行動ひとつひとつを分析し、逆に何であればその動きに対抗できるかを見極めていけば、決して極一部のルリグ以外は手も足も出ないといったことはない、と私は考えています。
 少なくとも構築と運用次第では、どのルリグでも完封とは行かずとも一矢報いることくらいはできるはずです。例えばコイン5枚を獲得し、コイン1枚消費のコイン技を持つルリグであれば、1コインキー、2コインキー(ぶりっつあーや辺り)、ヴァンプ、準限定アーツ、ハッピー5を採用する…といった具合です。これなら無理のない範囲で相手の全力・必殺の楚歌連打を防ぎきることも可能なはず。

 要は「上辺だけの情報を鵜呑みにしていたずらに騒ぎ立てるのではなく、きちんと相手を理解し正しく怖がりましょう(警戒し、無理のない範囲で対策を打ちましょう)」ということです。
 もう少し言うなら、敵は決して無敵の怪物ではありません。握った者を確実に勝利に導くエクスカリバーでもありません。そこは勘違いなさらぬよう。



 話は変わりますが、帰路の途中で改良案について考えていたところ、突如「焼者必遂の採用は一周回ってアリなのでは? 今回結構多色構成のデッキと当たることが多かったし、しかもそういうデッキに限ってエナ管理がシビアな状況だったよなあ」というのを思いつきました。
 それだけなら私事だけで済んだのですが、帰宅後LGPの最終結果を調べたところまさかの必遂採用の華代さんが優勝したというじゃありませんか。
 こういう偶然ってあるんですねえ…。



 今回はこの辺で。ではでは。

「さあ、仕切り直しや刃クン!!」

 どうもご無沙汰してます。任務遂行の為、エゴの強化に余念がないカーディナルです。
 前回の更新から早2ヶ月、ディーヴァセレクションの情報やアニメ新作の情報が続々と公開されていますね。私はアニメの放送は「INTERLUDE DIVA」の発売日やこれまでの商品の発売スパンから考えて、来年4月辺りだろうと予想していましたが、蓋を開けてみれば来年1月放送開始…良くも悪くも裏切られました。
 もうやめてタカラトミー!! 2ヶ月連続の新商品発売で私たちのサイフクロスはゼロよ!!!


 さて今回は、以前提唱させていただきました「SWOT分析」によるロジカルな構築法を交えつつ、新たなるメルデッキを紹介したいと思います。
 え、またメル?と思ったそこのあなた! 安心してください、前回紹介のものとは似て非なる構築ですよ!


 それでは早速、以前執筆しました「SWOT分析」にならってメルを分析してみましょう。
 ※以前の記事については以下のリンクを参照願います。
デッキ構築のすゝめ - 枢機卿のお部屋


 以下は私が約10分ほどかけて、ざっくりと分析した結果になります。

【強み(メル自身が得意とすること)】
 ①チャームの存在をトリガーとする各種効果(バニッシュ、連続アタック等)
 ②瞬間的な2エナチャージ効果(「メル=ヴェスパー」の出効果)
 ③エナゾーンからのシグニ回収効果(「メル=ヴェスパー」の出効果、「羅菌姫 プロテイン」の出効果)

【弱み(メル自身が不得意とすること)】
 ①チャームの存在を前提とする効果が多いため、単体では仕事をしないカードがしばしば存在する
 ②自力でエナチャージが出来るカードが「メル=ヴェスパー」の出効果くらいしかない

【機会(自分以外に対し有利なこと)】
 ①バニッシュ耐性、バウンス耐性の付与が容易なため、それらを主な防御手段とするデッキに対して強く出られる
 ②チャーム付与シグニに対するパワー増加が可能なため、マイナス付与をされても耐えきる状況を作ることができる

【脅威(自分以外に対し不利なこと)】
 ①「機会」の①に関連して、逆にトラッシュ送り、アタック不可効果付与に弱い
 ②「弱み」の①に関連して、ハンデスに弱い

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図1:SWOT分析(キーセレメル)


 次に、上記を「『強み」『機会』を伸ばし、『弱み』「脅威』をカバーする」形に整理し、構築の方針をまとめてみましょう。

【「強み」「機会」を伸ばす】
 ①他のルリグにはあまり見られない特長である、チャームをトリガーとした「連続アタック」「バニッシュ耐性、バウンス耐性付与」を活かす
 ②貴重なデメリットなしの2エナチャージ・回収効果を活かす

【「弱み」「脅威」をカバーする】
 ①エナゾーンを第二の手札とし、必要とあらばエナゾーンからその時必要とするカードを回収できる仕組みを整える
 ②複数の耐性を組み合わせ、状況に合わせて耐性の穴を埋められるようにする
 ③ハンデス対策として、手札への依存度をなるべく下げる(もしくは必要以上に上げない)


 さあ構築の方針がだいぶまとまってきました。あとはこれらを満たすデッキを知識をフル動員して形にするだけです。というわけで今回私が構築したデッキがこちらになります。

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写真1:ルリグデッキ
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写真2:メインデッキ(非LB)
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写真3:メインデッキ(LB)


 はい、以前の構築からガラリと変わりましたね。一番顕著なのが「羅菌 バオバブーン」「羅菌 サメカンユ」の全リストラでしょうか。
 これには理由がありまして、上記の分析の通りハンデスに弱いメルにおいて、今まで以上に手札への依存度を上げることになる「バオバブーン」「サメカンユ」の防御コンボはあまり現実的ではないという結論に至ったためです。
 考えてみてください、あのコンボに重きを置くデッキがハンデスデッキと当たった時のことを。バオバブーンを確保できず、ただ突っ立っているだけの存在に成り下がったサメカンユのことを。
 また、これらを無理に採用すると「あのコンボを成功させる為にデッキを調整する」という、言わば逆転現象が起こってしまいます。
 これでは本末転倒。そもそもコンボとは勝利を引き寄せる為の『手段』であり、『目的』ではありません。
 というわけで、ミイラ取りがミイラにならないうちに、このコンボのパーツは全部抜きました。ちなみにこういう逆転現象は、私に限らず皆さんの身にも起こる可能性の高いことですので、構築の際はくれぐれも注意してください。


 各パーツの解説については今更珍しいものも無いかと思いますので割愛しますが、主な動きとしてはこんな感じです。

 ・1~3ターン目:「繚乱する花束 アルフォウVSハイティ」を展開し、「羅菌 オレイン」「羅菌 ビタミンB2」で相手ライフが4点以下になるまで少しずつ相手ライフを削っていく。
 ・4ターン目:「メル=ヴェスパー」の出効果込で12エナを貯めたら、「時雨の調 ゆきめ」で相手キーを無力化、「大器晩熟」で相手盤面と防御に使われそうな4エナを除外し、「羅祝石 ダイヤブライド」、「羅菌 カーボ」、「羅菌姫 ウェディ」又は「羅菌姫 プロテイン」の盤面で5点をもぎ取る。



 このデッキについては近所のウィクロスパーティーやカードラボ様のDiscordイベントにて、計3~5回ほど実戦投入を行っています。それを踏まえての改良点は以下の通りです。

 ①12エナ(「晩熟」8エナ、「ゆきめキー」1エナ、「ダイヤ」2エナ、「カーボ」1エナ)に届かないことが時折発生する
 ②4ターン目までに相手ライフを4点以下まで削り切れないことが時折発生する
 ③成功率もさることながら、仕留め損なった際のリカバリーがほぼ不可能


 ①については、メルにとって能動的なエナチャージを行える機会が「ヴェスパー」へグロウしたタイミングのみというのが原因です。この問題については「サポーター 明治&有栖&江良」である程度対応できると考えています。1ターン目に展開すれば4ターン目時点で3エナ、「ヴェスパー」の出効果も含めれば5エナを稼ぎ出すことが可能です。

 ②については、「羅菌 ビタミンB2「食菌 イースト」等、ランサー関連シグニの採用率を増やすことでカバーすることを検討しています。この方が構築において無理がないですしね。

 ③については、「ゆきめキー」で無理やりに相手の防御網に穴を空けるのではなく、状況に即した耐性付与で出来る限り相手の防御手段をいなしていく方向に発想を切り替え、空いたルリグデッキ1枠に防御性能のあるカードを投入するという方がいいような気がしています。問題は何を投入するかなんですけどね…。


 紹介については以上となります。
 今のキーセレクションの環境は、かつてのように防御点数を高くすれば勝てるというものでは無くなっています。それは「四炎楚歌」を連打する某デッキの隆盛を見ても明らかです。
速効で相手を刈り取る、ショットで一気に仕留める、相手リソースを徹底的に削る…良くも悪くも、こういった一芸に秀でたデッキの時代なのです。

 余談ですが、これらに対応できるものがあるとすれば、リソースを削られてもあまり問題にならない程度に低燃費、尚且つ防御性能に定評があり、デッキの動きも巡り巡って相手のリソース干渉に繋がるデッキ…具体的にはユキあたりではないかなと勝手に思っています。
 これは上記Discordイベントで何度か対戦していただいた某氏を見てのことで、「アルフォウVSハイティ」でしっかりバックを固めつつ、エナを与えれば「ナンバー・バインド」で、エナを与えなくても0コストの「ブリーディング・フォース」で守りに来る光景に、私は頭を抱えるしかなかった、という経験があるためです。
 いやアレはホントきつかった…。実際勝てませんでしたし。


 それでは今回はこの辺で。
 あ、言い忘れるところでしたが、10/10はDiscord「WIXOSS集会所」様のLGP直前リハーサル対戦会に、そして10/17は柏の「LGPウィクロス総選挙」にお邪魔する予定です。
 後者では流石に無理ですが、前者では今回紹介したデッキの改良版での対戦リクエストも受け付けますので、興味のある方は気軽に要望してみてください。ではでは。

Re:June Bride

 どうもお久しぶりです。ウィクロスパーティーのようやくの再開に胸が高鳴るカーディナルです。
 実質的には3月の休業要請時点で休止していましたから、かれこれ半年近く…長かったですね皆さん!
 私の住んでいる東京都は再び感染拡大の様相を呈しているので、まったくといっていい程油断はできないですが、うがい手洗い消毒マスク着用etc...できる限りの対策をとって大会に臨みたいところです。


 さて今回は、先月上旬に開催された「デッキ投稿キャンペーン」に投稿したデッキの紹介です。
 いくつか投稿しましたが今回はこちら。


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図1:ルリグデッキ
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図2:メインデッキ


 はい、キーセレのメルデッキです。
 今年2月にルリくるで我が家にやってきたのを機に組み始めたキーセレメルですが、思えばLostorage期のルリくる(厳密にはルリ行く)でもメルが来ていますし、地味にメルとの縁があるという…。
 勿論オールの方のデッキもありますが、そちらも改良しないとなあ…。


 それでは本題の解説に行ってみましょう。




【ルリグデッキ】


  • メル(レベル0)
  • メル=カンパリ(レベル2)
  • メル=カーディナル(レベル3)
  • メル=ヴェスパー(レベル4)

 この辺は言わずもがなですね。
 ちなみに御存知とは思いますが、メルの各レベルの名前はカクテル由来となっています。そして私の名前も実はカクテルからとったものなので、最終的に私とメルはシンクロします。(ZAZEL感)

  • メル=シャンディ(レベル1)

 ここが他の方のデッキとは異なる点だと思います。シャンディを採用した理由は幾つかあります。

  1. この構築だとどうしてもコインが1枚余ってしまうため、無理にコインを5枚獲得する意味が無い。
  2. トラッシュを肥やしつつデッキを1枚分掘ることが出来る。
  3. 他のルリグであればレベル1グロウ時のコイン獲得は優先度が高いが、メルをはじめとするLostorage組のルリグはレベル0の段階でコインを獲得しているので、優先度を低くしても問題ない。

 もはや説明不要。メルだったらとりあえず入れておけというアーツですね。

  • エース・スパイク

 このデッキでやりたいことの副産物である白エナを使用し、尚且つ2点以上の対シグニ防御が可能なアーツということで投入してみました。
 エクシードを使い切らないと使用できないので出来れば状況に関係なく使用できるアーツに変更したいんですが、他にいいアーツが思い浮かびませんでした。

  • 月鍵の巫女 タマヨリヒメ

 1ターン目に必ず展開するキー。
 このデッキは「羅菌 オレイン」+「羅菌 ビタミンK」のコンボを先攻2ターン目、または後攻1ターン目に確実に決める必要があるのですが、マリガンとドローだけではこの2種類が確実に手札に揃う保証がありません。そこで本キーを採用しました。
 展開後即破棄まで行くもよし、2ターン目を待って「羅菌 ビタミンB2」「羅菌 エンブ」を引っ張ってくるもよしです。

  • 差し伸べし者 タウィル

 このデッキでやりたいことの根幹を成すキー。
 基本的には場出しモードを使います。詳細は後ほど説明しますが、上手くいけばトータル2点防御が4点防御に化けます。




【メインデッキ(非LB)】

  • 羅菌 ビタミンK…4枚

 このデッキの序盤のエンジン。トラッシュの肥えていない序盤では「羅菌 センイ」よりも確実にチャームを貼付できます。

  • 羅菌 エンブ…2枚

 「ビタミンK」のレベル2版。パワーが5000なのが地味に助かります。

 多用はしませんが縁の下の力持ち的位置づけ。チャームが剥がれても付与されたランサーは持続するのが優秀です。

  • 羅菌 ビオチン…3枚

 このデッキの中盤以降のエンジン。チャームが貼付されているシグニ全員のパワーを上げることが出来るので、「ウェディ」「プロテイン」といったデッキの主力との相性が抜群です。
 また、この子がいなければ3面チャームの達成が非常に難しくなります。
 4枚入れてもいいのですが、レベル4グロウ時や「プロテイン」効果で回収可能なので3枚としました。

  • 羅菌 サメカンユ…4枚

 リンカーネイションで登場した1枚。このデッキでやりたいことその1の主役です。
 効果は2つあり、1つはいずれかのプレイヤーのLB発動時にエナチャージ1を行う効果、そしてもう1つは、先述の効果如何に関わらず、アタックフェイズ中にエナチャージ1が行われた場合、レベル3以下のシグニをアップ又はダウンさせる効果というもの。
 ここで先述の「やりたいことその1」をご紹介です。
 サメカンユ!バオバブーン!ベストマッチ!!
 というわけで、サメカンユのシグニアップorダウン効果を無理やり発動させて、相手シグニをダウンさせてしまおうというものです。主に防御手段ですね。
 ですがそのまま場に出しただけでは相手にターンを返したが最後、優先的に排除されてしまうでしょう。それではコンボもヘッタクレもありません。ならどうするか…。


  「そこにタウィルキーがあるじゃろ?」
  「タウィルキーのエクシードでデッキから呼び出して、手札からバオバブーンを捨てて…こう(1体場出し1体ダウンの2点防御)じゃ」


 アタックフェイズ中にサメカンユを出すというのは早くから考えていたのですが、最初はアーツ「先制結界」の使用を考えていました。
 ですが、後でキャッシュバックできるとはいえ使用時に支払うエナが重い、支払うエナとは別に、サメカンユをエナ構えることが大前提等の問題があり、実用性があるか怪しいところがありました。
 それを解決してくれたのがタウィルキーでした。正直すっかり存在を忘れていたのはここだけの秘密。

 状況によってはトラッシュ送りの方のエクシードを使う手もありますし、防御においてこれ程サメカンユと相性のいいキーは他にないと思います。
 枚数については3枚で試した時期もあったのですが、デッキに居ることが前提のコンボを有しているのに対し、チャームやエナチャージでどんどんデッキから追い出されてしまい、デッキ内に1枚しかいないことが結構な頻度であったので4枚としました。

  • 非LBサーバント…5枚

 種類についてはレベル配分を考慮し、O2とD2が2枚、T2が1枚となっています。




【メインデッキ(LB)】

  • 羅菌 オレイン…4枚

 このデッキの序盤の攻撃の要。
 月鍵タマキーで「ビタミンK」とのセットを確保し、確実に1面こじ開けてやりましょう。

 上記「羅菌 サメカンユ」の頼れる相棒(というか起爆スイッチ)なんですが、緊急エナチャージで難を逃れたことが何度かあります。

  • 羅菌姫 ウェディ…4枚
  • 羅祝姫 ダイヤブライド…4枚

 見よ! これが村上ゆいち先生が世に送り出したW姫パワーだ!!!
 というのは確かにウリであり、やりたいことその2ではありますが、本質はそこではありません。
 まずウェディ効果。選択できる3つの効果の1つに「シグニ1体にバニッシュ耐性を付与する」というものがあります。この効果は「プロテイン」と違って付与対象が微菌シグニに限定されていません。
 これを中央にいるだけで連続アタックが可能になるダイヤブライドに付与したらどうなるか…考えただけでもワクワクしませんか?
 また、ダイヤブライドはアーツ効果の対象になると付与効果を犠牲にアップする効果を持っており、これを回避するにはバニッシュやトラッシュ送りで対処するしかありません。
 ウェディのバニッシュ耐性付与はそこをカバーする意味合いも持っています。1点は高確率でもぎ取りに行ってくれるわけです。
 0点に抑え込むにはさらにもう1アクション加える必要があるので、キーセレ環境のフィニッシャーとしては5本の指に入る性能でしょう。

 本当はもう1枚くらい入れたいですが枠が無い…。
 厳密に言うと使用感は違うのですが、5枚目6枚目のウェディとして、そして白デッキメタとして機能してくれます。

  • LBサーバント…3枚

 種類についてはレベル配分を考慮し、O4が2枚、T4が1枚となっています。




【まとめ】


 攻めのウェディ+ダイヤ、守りのサメカンユ+バブーンという2つのコンボを盛り込みつつ、実用的なレベルにまとめ上げることができたと自負しておりますが、いかがでしたでしょうか。
 白緑の混色アーツがあればもっと防御性能を上げられる気もするのですが、無いものねだりをしても仕方ないですね。
 なお、幾度かの実戦を通して、以下のような改良を加えればさらに良くなるのではないかと考えています。

  1. バオバブーンの増量(必要な時に手札にバブーンを構えられないことが2度ほどあったため)
  2. 千変万化を除くアーツ2種の見直し(いずれも2点守れること、ゲーム前半にも構えられることが条件)

 それでは今回はこの辺で。

ツンデレ眼鏡キャラ=委員長と誰が決めたんだ

 どうもこんばんは。脆弱な自分との戦い(食事の見直しや運動)を始めて2週間…一進一退の攻防が続くカーディナルです。
 ……野菜、もう少し安くなりませんかね? 1、2ヶ月くらい前に比べるとキャベツが本当に高いです。

 

 昨日公式からアナウンスがありましたが、本日6/3(水)より公式企画として「Twitter デッキ投稿キャンペーン」なるものが開催されるそうです。今のところ「リンカーネイション収録のカードを含むデッキ」が投稿の絶対条件となっていることくらいしか判明していませんが、何はともあれ楽しみです。
 ただ、私としては人目に触れるからには、何度もテストを重ねて実用に耐え得る太鼓判を押したデッキをお出ししたいところですが、生憎とそのテストを重ねる機会が…ううむ。ちょっとばかり自信のあるデッキは幾つかあるんですけどねえ…。

 

 さて今回は、感触的に需要が高いのではないかと思い、にじさんじデッキについて執筆してみました。早速レシピをご覧ください。

 

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図1:バウンスじごくをつくるナリ

 

 はい、今回は委員長こと美兎仕様となっております。一応他の二人のデッキも作ってはあるのですが、こういうのは癖がなくシンプルなものから紹介したほうが取っつきやすいかなと思いますので、まずは委員長から。

 

 委員長デッキの最大の特徴として、バウンス(相手シグニを手札に戻す)戦法を主体とすることが挙げられます。バウンスのメリット、デメリットは以下の通り。

 

【バウンスのメリット】
 ・相手シグニをバニッシュすることなく退けているので、相手に余計なエナを与えずにダメージを通せる。(疑似ランデス※)
 ※ランデス:相手のエナを削ること、またはその戦法。

 

【バウンスのデメリット】
 ・相手シグニを一時的に退けているに過ぎないので、相手ターンになればまた同じシグニが出てくる可能性がある。

 

 今回はこのバウンスをコンセプトに据え、「やることを明確に」「そしてシンプルに」を意識して構築してみました。

 難しい要素はおそらく新カードのギミックくらいになるんじゃないかなと思いますが、それも他のデッキのギミックに比べたら格段に楽な部類ですので、初心者の方もどうぞご安心ください。

 


1.カード紹介

 本ブログでは初の試みとなる各カードの紹介です。画像が無く読みづらいかもしれませんが、そこはご勘弁を。


【ルリグデッキ】

・美兎&楓&凛 レベル0
月ノ美兎 レベル1
月ノ美兎 レベル2
 この辺は正直好みの問題です。委員長で通すもよし、他の子に浮気するもよし。神様は何にも禁止なんかしてない。


月ノ美兎 レベル3'
 登録者数の獲得に加えてエナチャージが出来るので、特段のこだわりがなければこちらを採用した方が無難です。


月ノ美兎 レベル4
 ゴール。ゲーム中1回のみ使用できる「#みとの生放送」は、登録者数100万人を達成してから使いましょう。それと常時効果により赤または青エナを支払う際に白エナで代用することが出来るので、アーツを弄る際はそこを意識してみるといいでしょう。
 
 
・ファイト・ゴースト
 個人的には登録者数云々はオマケで、シグニ2体サーチ※こそが本質と捉えています。これで序盤に場に出せるシグニがいない、なんて事故とはオサラバです。
 ※サーチ:任意のカードをデッキから手札に加えること。


・ナンバー・バインド
 対華代戦の必須アイテムその1。撃てば確実に3面防いでくれます。それ以外の相手ですとターンを重ねるごとに防げる面数が減っていく可能性が大きくなるので、撃てると思ったら3面防御にこだわらず撃ってしまってください。


・ドリーム・トライアングル
 このデッキでは累計3エナで性能をフルに発揮させることが出来ます。採用に関しては「マスト・ハイド」という選択肢もあるのですが、「羅祝石 ダイヤブライド」の存在がそれを許してくれないので、防御手段に幅を持たせるためこちらを採用しました。


・美兎サポーター 凛&楓
 委員長専用のキー。赤と青の特性を併せ持つキーで、豪快なアドバンテージ獲得が狙えます。でもイノセンスとゆきめキーは勘弁な!

 なお、起動効果については相手シグニを全バニッシュするという、このデッキのコンセプトと真逆の効果であるので、使用については相手のエナ等状況をよく把握した上で使用してください。


・サポーター 明治&有栖&江良
 対華代戦の必須アイテムその2。アンロックすればレベル2までのルリグからのルリグアタックを無効化できます。華代戦以外ですと、先攻1ターン目にアンロックすれば2点までのルリグアタックを防いでくれるので、後々のサーバントの温存にも繋がります。
 また、起動効果は相手シグニのバウンス、自分トラッシュからのシグニ回収、デッキからのシグニ場出しと3種類の効果をまとめて使用できるので、便利なことこの上ないです。これも多大なアドバンテージをもたらしてくれます。

 


【LB枠】

・コードVL 戌亥とこ…3枚
 出現時にレベル2の電機シグニをデッキからサーチすることができ、更にさんばか揃い踏みでアタック時1ドローが可能という優秀なレベル1。このデッキの起点となるシグニですが、前述の「ファイト・ゴースト」で1枚でもサーチできればいいので3枚としました。


・コードVL 鷹宮リオン…1枚
 アタック時にデッキトップを確認し、それが電機シグニならエナチャージが出来るレベル1。相手からしたら生かしておきたくないシグニのひとつ。
 自身の効果で1エナ、相手に倒されることでもう1エナを確保することが出来るので、エナのつまみ食いが多いこのデッキでは重宝します。ただし優先度が低いのと、ライフに埋まっていなければ「ファイト・ゴースト」でサーチできるので1枚としました。


・コードVL ドーラ…3枚
 白1エナ消費で、通常時はレベル2以下のシグニを、登録者数が100万人以上だとレベル3以下のシグニをバウンス出来ます。本領発揮が出来るのがゲーム終盤なので個人的にはあまり信用はしていないのですが、バウンス主体というデッキの方向性と合致するのと、LBが対華代戦で有効なため期待込みで3枚採用です。


・コードVL 物述有栖…4枚
・コードVL 御伽原江良…2枚
 有栖は出現時、起動、常時と3つの効果を供えていますが、一番多用するのは出現時の「白1エナで相手シグニ1体バウンス」です。この効果はメインフェイズ中にどんなシグニでも1体バウンスすることが出来るのですが、これは逆に言えば相手によるシグニ場出しの防御によって壁を立てられるとダメージを通せないという欠点も抱えています。
 これを少しでもケアする為に採用したのが御伽原です。御伽原の効果は自分ターン中に相手の場に出たシグニの能力を全て消し(これを「バニラにする」といいます)、御伽原自身のアタック時にバニラのシグニをバウンスするというものです。
 有栖はLBも含め強いことしか書いていないので4枚、対する御伽原は場出し効果に対する保険以上の意味を持たないので、控えめに2枚としました。


・コードVL 椎名唯華…4枚
・コードVL 健屋花那…2枚
 有栖、御伽原を登録者数が100万人達成までの付き合いとした場合、こちらの2名は100万人達成後の付き合いとなります。
 椎名は言わずもがな、登録者数に応じて効果が変動するアタック時バウンスの効果を有しています。これは場出し防御に対して強く出られます。
 そして健屋は、後述の早瀬とのコンボのほか、レベル3以下のシグニ全般とのコンボを狙うことが出来ます。相手盤面が埋まっている!バウンスも出来ない!といった状況で無理やり1点ダメージをねじ込むというのがオーソドックスな使い方になるでしょうか。
 椎名はLBが強力なので4枚。健屋はどちらかというと補助的役割での採用なので2枚採用。


・サーバントO4…1枚
 枠が1枠余ったのでお約束のサーバントを。他のシグニを入れたい場合はサーバントを融通して調整するといいでしょう。

 


【非LB枠】

・コードVL 雨森小夜…1枚
 登録者数40万人以上でパワーが上がります。序盤の壁に。


・コードVL リゼ・ヘルエスタ…4枚
・コードVL アンジュ・カトリーナ…4枚
 リゼは対華代戦での守護神。早めに登録者数50万人を達成して耐性をばらまきましょう。また採用枚数については倒されても直ちに後続を展開する為に4枚必須と考えます。
 そしてアンジュはリゼと一緒にいることで、どんなシグニでもアタック時に1体バウンスが出来ます。おまけに登録者数50万人以上で全ての電機シグニのパワーを上げることが出来ます。こちらもリゼにならい4枚採用としました。


・コードアート T・P・S…2枚
 このデッキにおいて、サーバント以外では唯一の非にじさんじシグニとなります。効果は手札から電機シグニをエナチャージすることで、入れ替えにエナゾーンから電機シグニを1体回収できるというもの。倒されてエナゾーンに行ってしまったシグニの回収、ひいては盤面の維持に重宝します。1枚だとちょっと不安定さがあったので2枚で。


・コードVL 早瀬走…2枚
 リンカーネイション参戦の新シグニにして健屋の相棒。自身のアタック時に自身を犠牲にレベル3以下の相手シグニをバウンス出来ますが、この効果が健屋の上段自動効果と抜群の噛み合いを見せます。採用枚数は活躍の機会が終盤なので2枚。健屋と早瀬を攻撃の主軸にするのであれば4枚ずつ積んでもいいかもしれません。


・サーバントO2…4枚
・サーバントT2…3枚
 全体的なレベル配分の調整も兼ねています。前述の「サポーター 明治&有栖&江良」で少なくとも1~2点はルリグによるダメージを防げるので、その分枚数を減らしてもいいかもしれません。

 


2.今回不採用としたカードについて

・コードVL ルイス・キャミー
 →白以外の色を持つシグニがTPS(緑)くらいしかいないため。


・コードVL えま★おうがすと
 →バウンスを軸とするデッキコンセプトと、バニッシュ効果が相手に与えるエナの面で合致しないため。やるならでろーん型で、もっと腰を据えてバニッシュに寄せたほうがいい予感。


・コードVL 魔使マオ
 →フルハンデス※が出来れば話は別だが、基本的にバウンスと相手に選択権のあるハンデスの噛み合わせが良くないと考えられるため。
  ※ハンデス:相手の手札を捨てさせること、またはその戦法。フルハンデスとは「手札全捨て」を指す。

 

・ウォーター・ボンバー

 →単純に枠がないため。

 

ネクスト・レディ

 →ルリグの下敷き消費にこだわるのは愚策だと考えているため。


・マスト・ハイド
 →「羅祝石 ダイヤブライド」が登場したため。(アタック不可効果付与一辺倒の防御態勢は避けた方がいい。)


・サポーター 鈴原るる
 →長い目で見た場合、童話キーのほうが獲得できるアドバンテージが上なため。ただしレベル4にグロウするまでの間に「ドリーム・トライアングル」を構えられる利点もあり。

 


3.改良点

 相手盤面に左右されずもっとガンガン攻めたいなら、「ドーラ」を「えま」に変更すると、登録者数に左右されない分攻め手が安定するかと思います。ただし上記の通り、バウンス軸というデッキコンセプトから逸れることは理解しておく必要があります。

 


 いかがでしたでしょうか。
 基本的な部分はコリジョン環境までの美兎デッキと大差ありませんので、健屋と早瀬の動きさえ練習すればすぐに使いこなせるようになるかと思います。また健屋・早瀬のセットに限らず、何ターン目にどういった動きをするか、所謂テンプレートとなる動きを考えて動かしてみると上達が早まるかもしれません。

 

 それと話が若干逸れますが、にじさんじデッキはバウンス、バニッシュ、ハンデスのどれかを一点集中で極める構築にしたほうが結果的には強くなると私は思っています。(勿論にじさんじデッキに限った話ではありませんが)
 でろーん型はカードプールの都合上、途中までバウンスに頼らざるを得ないので仕方ない面もありますが、基本的にはあれもこれもと採用しても、どっちつかずの器用貧乏に陥ってしまう恐れがあります。無論一点集中の結果、勝ち目の薄いマッチングが出てしまうことも事実ですが、構築の変更を頑張っても好転が望めないようなら、無理なものは無理と割り切ることも時には大事です。

 

 

 それでは今回はこの辺で。無線キーボードの電池が切れて、充電してたらこんな時間まで執筆する羽目になってしまった…。

今、私を動かすのはダイアモンド

 どうもこんばんは。新弾用に思案したデッキのテストが良好なら、ただちにバg…デッキを対人戦に投下したいカーディナルです。
 誰の良心も痛めることのない良いデッキがいくつかあるんですよ…フフフ…。

 

 

 さて今回は、「イラストが可愛い」とか「調整入れた※」とか「いつもより胸盛ってる※」とか色々評判の1枚「プリンセス・ディフェンス」について考えたいと思います。
 ※私じゃない健屋氏が言った

 

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図1:プリンセス・ディフェンス(てんせいまえのすがた)

 

 

 まずは前提知識としてこの「プリンセス・ディフェンス」についてのおさらいを。

 

【プリンセス・ディフェンス】
カード種類:アーツ
色:白
コスト:白1 無1(2コスト)
使用タイミング:アタックフェイズ
効果:以下の2つを行う。
①このターンに対戦相手がアーツかスペルを使用していた場合、このターン、ルリグアタックステップをスキップする。
②あなたのルリグデッキにあるコストの合計が2以上のアーツ1枚をゲームから除外してもよい。そうした場合、このターン、シグニアタックステップをスキップする。

 

 以上の効果となります。2つの効果を可能な限り解決していくというものですね。
 (余談ですが、このように①②…といった書き方のテキストを解決する場合は、若い番号から順々に解決していきます。ここテストに出ます。)

 

 まず①の効果については言わずもがな、相手がアーツを使って攻めの姿勢を見せたらルリグアタックステップを飛ばすことで、ルリグアタックを封じるというものです。
 「アーツ又はスペルを使用した場合」という制約があるものの、ステップそのものを飛ばすので、例えばレイラのドーピング(ルリグが相手効果による干渉を受けなくなり相手のガードも無力化する不可避の一撃)を封殺することができます。

 

 

 次は②効果について。今回の記事はこちらの解説がメインです。
 この効果は何を言っているかというと、要は「条件に合致するアーツを1枚を犠牲に、シグニアタックステップを飛ばす」ということです。
 こちらも①効果と同様にステップそのものを飛ばすので、相手シグニが何体いようが、どんな耐性を得ていようが関係なくダメージを0点に抑え込めます。


 さて、ここでネックとなるのが除外対象となるアーツの条件「コストの合計が2以上のアーツ」です。ここがかなりの曲者。
 というのも、現実問題としてコストが2以上なら何を除外してもいいというわけにはいかないからです。
 例えばアーツ「ハーベスト・フォース」。これはコスト合計が6なので余裕で除外対象に出来ますが、よく考えてください。エナさえあればどんなシグニでも2体確実に吹き飛ばし、最低2点は防げるアーツを捨てて3点守りたいと思いますか?
 また、1度も使うことなくアーツを除外するというのは非常に勿体ないことだと思いませんか?
 これではあまりに非効率、あまりに本末転倒です。
 そんなことをするなら、「プリンセス・ディフェンス」の枠と除外対象枠の2枠に別の防御アーツを積む方がよほど健全といえます。

 

 となると除外対象とするアーツは「コストが2以上であるもの」を大前提として、「防御性能が無い、又は1面を止められる程度の性能を有するもの」「繰り返し使える効果(=アンコール又はそれに類する効果)を持っているもの」が望ましいことになります。

 

 そんなアーツ、ある?
 …あります。数は少ないですが。


【キーセレクション】
・インサイダー・サルベージ
ブリリアント・エコー ※ウムル限定
・カウンター・アクセント

【オールスター】
・天佑神助 ※アン限定
・彫心鏤骨
・リバース・バウンダリー
・リピート・エンド


 アンコールアーツなら山ほどあるのですが、上記条件に合致するものとなると、ざっと調べた限りでは(漏れがあるかもしれませんが)これくらいしかありませんでした。
 ちなみに個人的推しは「リバース・バウンダリー」と「リピート・エンド」の2つです。これらはアンコールコストにコイン2枚を要求する3エナ消費のアーツで、コインの消費方法で頭を悩ませている一部のルリグであれば、採用検討の余地は十分にあるのではないでしょうか。

 …それにしても、ますますアンの防御性能に磨きがかかるかと思うと頭が痛いです。

 

 

 いかがでしたでしょうか。実はここからが本題となります。
 「プリンセス・ディフェンス」のイラスト、いいですねえ。リゼ氏、アンジュ氏、とこ氏の3名がアイドル衣装で描かれており、非常に華やかな1枚となっております。
 これは是非にじさんじデッキに採用したい!…となるところですが、実は除外対象にしても問題のないアーツがにじさんじデッキには存在しません。上で挙げたアーツも色が合わない(インサイダー・サルベージ)、キーセレクションの環境的に入れるだけ無駄に終わる可能性が高い(カウンター・アクセント)、といった理由で到底おすすめすることは出来ません。

 

 にじさんじデッキの、コリジョン環境でのメジャーなアーツ・キー構成の例は以下のような感じになるかと思います。

 

・サポーター 鈴原るる
・自身のレベル4ルリグで採用可能なにじさんじキー
・ファイト・ゴースト
・ナンバー・バインド
・ドリーム・トライアングル

 

 どれも強豪相手に上手く立ち回る為には必要不可欠なカードばかりです。
 この中から2枠を割き、尚且つ防御性能や効率を落とさない、むしろ向上させるのははっきり言って至難の業です。ですので私からは「プリンセス・ディフェンス」のにじさんじデッキへの採用は見送るのが吉ということはお伝えしておきたいと思います。


 逆に採用するなら「サポーター 明治&有栖&江良」がおすすめです。おそらく「サポーター 鈴原るる」と入替になるのではないかと思いますが、このキーは特に対華代戦で効力を発揮します。それ以外の相手でも先攻を取ればルリグアタック2点を防いでくれる計算になるので、長い目で見れば十分すぎる程のアドバンテージをもたらしてくれることでしょう。

 

 

 (本記事二度目の)いかがでしたでしょうか。
 キーセレクション最新弾「リンカーネイション」は今週末5/30(土)発売です。ちょうどこの記事の執筆中に緊急事態宣言が全国で解除される運びとなったようですが、油断せずに開封の儀を進めたいところですね。
 ちなみに当日は、ホヴィクロスの参加予約をしていた関係もあり池袋に出没する予定ですので宜しくお願いします。
 サンシャイン前で僕と握手!

デッキ構築のすゝめ

  どうもこんにちは。少しずつでも部屋をさっぱりさせたいカーディナルです。
 先日投稿のキーセレ華代さんの記事が思いのほか好評な様子でして、この場を借りて御礼申し上げます。あんな駄文でも読んでいただけるのはとても嬉しいことですし、何かの参考になったというご感想があれば非常に励みになります。ありがたい…。

 

 さて今回は、私がよくやっているデッキ構築の方法について解説していきたいと思います。
 何故そんな話を?と思う方もいるかもしれませんが、コリジョンからウィクロスを始めたけどこういう情勢だし今に至るまで組み方がよく分からない、デッキを組んでみたけどこれで合ってるのか分からないし人にも聞けない、今まで感覚に従ってデッキを組んでいた、そんな方の一助になればという思いで書き連ねてみました。
(よくよく考えてみると、そういうことを解説したサイトって案外少ないんですよね。)
 というわけでしばしお付き合いください。

 ※本記事で紹介する方法は、デッキ構築の手順をなるべくロジカルになるよう独自に整理したものになりますが、これが正解ということは決してありませんのでそこだけご留意ください。人それぞれにやりやすい方法はあります。

 

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自分で一から作ると愛着も湧くってものですよ奥さん!

 

 

【その1:ルリグのことを理解する】

 最初はこれです。かの孫子の兵法にも「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」とあります。相手を知ることは皆さんも対戦を通じて日頃行っているでしょうから、今回は自分のパートナーとなるルリグを理解することをやってみましょう。
 これを手っ取り早く行う方法は「SWOT分析」です。SWOT分析の説明については省略しますが、今回はざっくりと以下の4つを洗い出します。

 

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図1:SWOT分析って要するに経営戦略を決める為の自己分析です

  ウィクロスに当てはめるとだいたいこんな感じになるかと思います。
 それでは例として、キーセレの華代さんの分析を行ってみます。

 

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図2:5分で考えたかなり浅い分析なので参考程度に

 かなり適当ですが、ひとまず各項目3つずつ出してみました。こんな具合にもっと深く掘り下げてみると、自分のルリグのことがかなり理解できるのではないかと思います。

 

 

【その2:何がしたいかを考える】

 次は自分のルリグで何がしたいかを考えます。
 自分のルリグが出来ることについては【その1】の特にで洗い出しているので、その範囲内で自分が何がしたいかを考えます。「強み」や「機会」を伸ばす、「弱み」や「脅威」をカバーする…大別するとこんな感じになるかと思います。
 【その1】の結果を違う方向から見てみる、逆説的に捉えてみると新しい気づきがあるかもしれません。ルリグのレベルがいくつの時に何をするかまで考えられれば完璧です。

 

 

【その3:必要なカードをリストアップする】

 やりたいことを決めました。ではその「やりたいこと」を実現する為のカードをリストアップしてみましょう。
 これは俗にいう「カードプール」の知識が必要不可欠となります。WIXOSS図鑑や公式サイトの検索ページを駆使すると幾分楽になるかと思います。(検索条件は「色」「限定条件」「クラス」の3つが妥当なラインです。)
 ちなみに、サーバントについては空いた枠に入れるくらいの認識で大丈夫、優先度は低めで問題ありませんが、特段の事情がなければ8枚を基準にしたいところです。

 

 

【その4:構築を俯瞰する、数字で見てみる】

 カードのリストアップが終わったら、いよいよデッキ構築です。
 以下の基準で採用する枚数を決めてみましょう。

 

  1枚
   特定の状況でしか使わない。
   必要な時もあるが多く積んだら邪魔になることが予想される。
  2枚
   可もなく不可もなく。
   あれば勿論いいが無くてもそんなに困らない。
  3枚
   2枚よりも多く欲しいが4枚積むと邪魔になる可能性がある。
   もしくは4枚投入したいが枠が確保できない場合の妥協。
  4枚
   主力またはデッキのエンジン。
   必要な時に絶対に手札にいないといけない。


 そしてこの時に個人的に重要と思うのが、レベル毎のシグニの枚数配分です。
 例えば「月鍵の巫女 タマヨリヒメ」「一途の巫女 ユキ」「ファイト・ゴースト」のようなカードで動きを安定化させることができるなら独自のバランスでいいのですが、そうでないのであれば以下の配分がおすすめです。(サーバントも含みます。)

 

  レベル114~15枚(1T目になるべく場を埋めたいため)
  レベル29枚前後
  レベル36枚前後
  レベル411枚前後(4ターン目以降の主力となるため)
  スペル6枚以上(スペル軸の場合)

 

 またこの時、WIXOSS図鑑のデッキ作成機能や、表計算ソフトでデッキ構築用のシートを用意するとかなり楽に作業が行えます。
 私の場合はいちいち図鑑を起動するのが面倒なので、OpenOfficeを使って自前の構築シートを作成しそれを使用しています。各レベルの枚数、各クラスやスペルの枚数が数字で分かる上にカスタマイズも容易なので、デッキを俯瞰するのに便利です。このように、デッキ構築をやっていて何だかごちゃごちゃしてきたと思ったら、色々な方法で情報を整理しましょう。

 

 

【その5:実際に動かしてみる】

 ここまでデッキ構築の流れを書き連ねてきましたが、その区切りとして実際にデッキを動かしてみましょう。
 こう言ってしまうと身も蓋もありませんが、これまでの作業は言わば「机上の空論」なので、実際に動かしてみることで伸ばした方がいい点、カバーした方がいい点など色々と見えてくるものがあるかと思います。
 この時点で何か問題が見つかった場合は【その3】または【その4】に戻ってもう一度構築を練り直します。練り直してみても問題が解決しない、あるいは納得した出来にならない場合は、もしかしたらコンセプト、ここで言う「やりたいこと」に無理があった可能性もありますので、【その2】まで戻るのも一つの手です。

 

 

 というわけで以上となります。いかがでしたでしょうか?
 今月末にはキーセレクションの区切りとなる弾「リンカーネイション」も発売となります。にじさんじのライバーも継続参戦。更にオールスター環境を賑わせた歴代のカードが「転生」して参戦となります。個人的には「これキーセレよりオールスターの強化パックなんじゃないか」という感想を持っていますが、何はともあれ楽しみです。


 また、楽しみといえば新アニメ連動となる新レギュレーションも楽しみですね。一応ですが新レギュレーションのカードがキーセレクションで使用できることは既に明言されているので、キーセレはまだまだ終わらないのです。
 
 それでは今回はこの辺で。

百花繚乱・華の宴

 どうもこんにちは。マスクが基本的に売ってない、売っていても出どころが何だか怪しい、そして頼みの綱である政府からのマスクも未だ届かないので、もうバラクラバでも着用しようかなと考えているカーディナルです。
 …銀行に行ったら間違いなく別の用件で来たと思われますね。
 ATMを操作しながら「金を出せ」と呟いても多分アウトです。

 

 


 本日の記事は前回お約束したキーセレクションの華代さんについてです。
 このデッキ、大元を作成したのは私ではないので解説するのは少々気が引けるのですが、若干オリジナルから変更している個所もありますのでその部分の解説を中心にあれこれと書き連ねたいと思います。しばしお付き合いください。

 

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コングラ華代さんは昨年開催のセレクター交流会で戴いたものです。ちゃんと愛用していますよ!

 


 まずはおさらいとしてコリジョン環境以前の華代さんについて。
 これまでの華代さんは「ガンガン攻めてガチガチに守る、そして駆け抜ける」と表現できるデッキでした。
 4種のキーと3種のアーツを巧みに使い、最序盤からダブクラを主体に一気にダメージを叩き込み、あとは相手のキーやアーツを「時雨の調 ゆきめ」や「炎真爛漫」「羅原 Tnt」で機能不全に陥らせて流れを掴んだまま勝利をもぎ取る…といった具合です。

 

 ちなみにこの構築は、私はあまり好きではありませんでした。理由は2つ。

 ・コインを5枚獲得することを前提とした構築なので、アーツやキーの使用順がほぼ決まっている
 ・苦労してダブクラを付与する割にはなかなかダメージに結びつかない

 

 前者は言い換えるなら「状況に応じた使用順の変更が利かない」ということですね。
 下手に変更するとコイン2枚獲得効果の条件を満たせず、ルリグデッキを使い切らないまま沈むこともあったため、柔軟性に欠けるなあと思いつつ使っていました。
 そして後者ですが、これまでの構築では1ターンにシグニだけで最大5点(ダブクラ2点+ダブクラ2点+通常1点)を叩き込むことが出来ました。しかし大抵の場合アーツやキー、防御LBを踏んで止まり、5点クリーンヒットすることはあまりありませんでした。
 クリーンヒットしたのは体感的には総試合数の4割に満たないんじゃないでしょうか。
 「労力に合わないなあ」と思うことが何度かありました。

 

 

 そうこうしているうちにキーセレクション第10弾「コリジョン」が発売されたわけですが…それでは本題に行ってみましょう。
 私の2020年3月までのデッキがこちらになります。
 ※現在はルリグデッキを含め何枚か変更を加えています。

 

 

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まともに組もうとするとレベル2過多になります。

 

 ハイ、何やら怪しいカードが入っていますね。
 各パーツの解説は先述のように私が大元となるデッキの発案者ではなく、故に解説など畏れ多いと思っているので、今回は変更点であるこれら「怪しいカード」の部分を中心に解説していきます。

 

 コリジョン環境における華代さんの変更点のひとつに「『羅原 Tnt』の全リストラ」が挙げられます。
 これは、これまでのように大ダメージを叩き込んで「自分>相手」のライフ差を維持したまま畳み掛ける速効性重視から、確実なリソース確保から堅実なダメージに繋げる安定性、多少のライフ差(自分<相手)が生まれても各種効果でひっくり返せるリカバリ性の重視に戦術がシフトしたためです。
 「自分>相手」のライフ差が維持できないのにTntを採用し続ける道理はありませんからね。

 

 ところが、必然性があったとはいえTntをリストラすることでひとつの問題が浮上してきました。
 「耐性持ちシグニがデッキから姿を消したこと」です。
 これはかなりの問題だと私は捉えました。これでは一部ルリグに対して強く出られないからです。


 例えばレイラ。せっかく全面を焼き尽くしてアタックに入っても「千差爆別」で逆に全て焼き尽くされてしまいます。


 例えばタウィル。「歌舞熱曲」で2面焼いてくださいと懇願しているようなものです。


 つまり同族である赤デッキに対しての弱体化が予想されるわけですね。

 

 そこで私は考えました。
 LB枠は新規追加の「アリョーヌ」と増量した「メイ」、そして非LB枠はLB枠から押し出されたサーバントでひっ迫している。オマケにオマケを重ねても2枠捻出するのが限界と思われる。
 Tntを再度採用しようにもライフ差の維持が望めない以上機能不全に陥るのは明白。
 となると「何とか捻出した枠内でも仕事を果たして」「華代限または汎用で」「そしてレベル2以下で」「更にメジャーなところを抑えられる耐性を有している」そんなシグニ…

 

シグニ…

 

そんなシグニ……

 

 

💡ピコーン

 

 

 

 そんなわけで閃いたのが「ホワイトパールホープ」「サイクロンインターセプター」の2種2枚でした。
 彼女らの説明は最早不要ですね。

 

 彼女らの運用方法は言わずもがなですが、エナに行ってもそれぞれ「メンダコギロチン」「焼風水月」、そして「歌舞熱曲」のコストに出来るので、エナゾーンでゲーム終了まで腐るということはありません。
 また確保方法については、基本的には自力で引き当てることになりますが、「ホワイトパールホープ」についてはメンダコの⑤効果で回収可能です。
 そしてもう1体「サイクロンインターセプター」ですが、こちらは「ハッピー5」での回収となります。っていうかハッピーくらいしかナチュラルに回収できるものがありません。裏技中の裏技でアリョーヌ出効果に頼るくらい。

 

 一応運用実績についてですが、外出自粛要請が出るよりも前に参加した某ショップ大会にて、相手緑ピルルクの「ナンバー・バインド」を炎真爛漫のアーツ回数制限込みで掻い潜り、なんとか私に勝利をもたらしてくれました。
 図らずも、目の上のたん瘤だったバインドに一つの回答を導き出せたのは大きいかなと思います。

 

 というわけで私なりに弄ってみた華代さんの紹介でした。いかがでしたでしょうか。
 「次弾のことを言えば繭が笑う」とは言いませんが、おそらく次の11弾「リンカーネイション」環境では、9弾→10弾のような大きな変化は起こらず、今回解説したデッキの大元の構築を基軸に新デッキが組まれていくのではないかなと考えています。
 多分ですが「羅原姫 On」辺りがリストラの憂き目にあうんじゃないでしょうか。少なくともアリョーヌとメイを減らす理由は現状見えませんし。

 

 

 話は変わりますが、皆様はSkypeやDiscord等を用いたネット対戦は楽しまれていますでしょうか。
 一人でデッキ調整をするにも限界がありますし、今後の潮流になるのは火を見るよりも明らか。是非とも友達を巻き込んで興じてみてはいかがでしょうか。
 私も導入の後押しになればと、昨今入手しづらいウェブカメラの代替手段に関する記事を投稿しておりますので、興味のある方はそちらもご一読ください。

 

 それでは今回はこの辺で。